ロンドン為替見通し=経済指標が欧州通貨安さらに後押しか持ち直しにつながるか注視

 ロンドンタイムは、欧州通貨が昨日来の軟調推移を続けるか、経済指標の強弱をにらむ展開が想定できる。ポンドは序盤の2月英小売売上高を注視。昨日はイングランド銀行(BOE)金融政策の据え置きを発表したが、弱い消費者物価指数(CPI)見通しや、タカ派の金融政策委員会(MPC)委員2名の利上げ主張撤回、ベイリー総裁による今後の利下げ示唆などが重しとなり下落が進行。事前予想が弱い本日の小売売上高が思わしくない景況を連想させ、ポンドのさらなる重しになるか否か注目となる。

 ユーロは、注目度の高い景況指標である購買担当者景気指数(PMI)の域内の数値が弱かったことや、ポンドへの連れ安で売られた。本日はユーロ圏の経済をけん引するドイツの重要な景況指標である3月Ifo企業景況感指数(予想:86.0、前月:85.5)が発表予定。改善がユーロの持ち直しにつながる可能性はあるが、結果が注視される。


想定レンジ上限
・ポンドドル:日足一目均衡表・転換線1.2729ドル。
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の上限1.0917ドル。

想定レンジ下限
・ポンドドル:2月16日安値1.2551ドル。
・ユーロドル:2月19・20日安値1.0762ドル。

(関口)
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