ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ユーロドル、続落
22日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続落。終値は1.0808ドルと前営業日NY終値(1.0860ドル)と比べて0.0052ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの観測を背景に、この日もユーロ売りが続いた。欧州時間発表の3月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことが分かると1.0832ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。買い戻しが一巡すると再び上値が重くなり、4時30分前に一時1.0802ドルと1日以来の安値を付けた。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「おそらく初回の利下げは夏季休暇前になる」「利下げが早すぎた例をこれまでに見てきている」などと述べた一方、シクルーナ・マルタ中銀総裁は「早ければ4月に利下げに踏み切る可能性を排除すべきではない」などと語った。
ドル円は9営業日ぶりに反落。終値は151.41円と前営業日NY終値(151.62円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。2022年10月21日の高値151.95円やノックアウトオプションが観測されている152.00円手前で上値の重さを確認したこともあって、利食い売りなどが出た。市場では「前日まで8日続伸した反動で週末を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれ、21時30分前に一時151.01円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。対ユーロ中心にドル買いが優勢になると、円に対してもドル高が進んだため、151.48円付近まで下げ渋った。
ユーロ円は続落。終値は163.67円と前営業日NY終値(164.66円)と比べて99銭程度のユーロ安水準。前日の英中銀(BOE)やスイス国立銀行(中央銀行、SNB)の金融政策公表後に、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まったことからユーロ売りが出やすい地合いとなった。24時前には一時163.49円と本日安値を更新した。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時6万2614ドル前後まで下落したほか、対円では948万円台まで売られた。市場では「ビットコインを裏付けとする上場投資信託(ETF)から資金が大量流出してることが背景。値下がりはまだ続く」と警鐘を鳴らす向きもあった。
本日の参考レンジ
ドル円:151.01円 - 151.86円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0868ドル
ユーロ円:163.49円 - 164.82円
(中村)
なお、ナーゲル独連銀総裁は「おそらく初回の利下げは夏季休暇前になる」「利下げが早すぎた例をこれまでに見てきている」などと述べた一方、シクルーナ・マルタ中銀総裁は「早ければ4月に利下げに踏み切る可能性を排除すべきではない」などと語った。
ドル円は9営業日ぶりに反落。終値は151.41円と前営業日NY終値(151.62円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。2022年10月21日の高値151.95円やノックアウトオプションが観測されている152.00円手前で上値の重さを確認したこともあって、利食い売りなどが出た。市場では「前日まで8日続伸した反動で週末を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれ、21時30分前に一時151.01円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。対ユーロ中心にドル買いが優勢になると、円に対してもドル高が進んだため、151.48円付近まで下げ渋った。
ユーロ円は続落。終値は163.67円と前営業日NY終値(164.66円)と比べて99銭程度のユーロ安水準。前日の英中銀(BOE)やスイス国立銀行(中央銀行、SNB)の金融政策公表後に、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まったことからユーロ売りが出やすい地合いとなった。24時前には一時163.49円と本日安値を更新した。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時6万2614ドル前後まで下落したほか、対円では948万円台まで売られた。市場では「ビットコインを裏付けとする上場投資信託(ETF)から資金が大量流出してることが背景。値下がりはまだ続く」と警鐘を鳴らす向きもあった。
本日の参考レンジ
ドル円:151.01円 - 151.86円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0868ドル
ユーロ円:163.49円 - 164.82円
(中村)