25日香港株=軟調な相場か、人民元安と米中対立が重荷

 週明け25日の香港市場は軟調な相場か。中国が金融緩和を拡大するとの見方が広がり、人民元の対米ドル相場が下落したことで資金流出リスクが意識されるだろう。米中対立の先鋭化も警戒されそうだ。英『フィナンシャル・タイムズ』は24日、米国が半導体の対中輸出規制を強化するのに対抗し、中国が米インテルや米AMDの中央演算処理装置(CPU)が搭載されたパソコンやサーバーを政府調達から事実上締め出す指針を導入したと報じた。一方で米ポリティコによると、イエレン米財務長官が4月に訪中する計画という。

 業績などの個別の材料を踏まえた売買が中心の展開が予想される。きょうはハンセン指数構成銘柄のペトロチャイナ(00857)、華潤置地(01109)、招商銀行(03968)が2023年12月本決算を発表する。

 22日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が5日ぶりに反落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は5日続伸し、3日連続で終値の過去最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は生活アプリ運営の美団(03690)、英金融大手のHSBC(00005)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)が香港終値を上回った半面、中国本土系銀行の中国工商銀行(01398)と中国建設銀行(00939)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って引けた。
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