19日香港株=もみ合う展開か、米政策金利の見通しを見極める

 19日の香港市場はもみ合う展開か。19-20日に開かれる米連邦準備理事会(FRB)と20日の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見を前に、内容を見極めたい雰囲気は強いと予想する。先週発表された米2月消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標が上振れしたことで利下げ後ずれ懸念が強まる中、米10年債利回りが上昇したことが重荷となりそうだ。一方、前日の米ハイテク株高が香港市場に波及すれば、一定の支えとなるだろう。

 決算や業績見通しなどの個別の材料を手掛かりとする売買が続きそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄の小米集団(01810)やチャイナ・ユニコム(00762)のほか、同程旅行(00780)、テンセント・ミュージック(01698)、平安健康医療科技(01833)などが決算を発表する予定。

 18日のNY市場で
ダウ平均は3営業日ぶりに反発。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4営業日ぶりに反発した。エヌビディアの新型人工知能(AI)半導体への期待や、AIでのアップルとの提携協議が報じられたアルファベットが大幅高となり相場をけん引した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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