15日香港株=続落か、米国のハイテク株安と長期金利上昇が重荷

 15日の香港市場は、前日の米ハイテク株安の流れを引き継いで続落か。14日発表の2月の米卸売物価指数(PPI)の前月比上昇率が市場予想を上回り、12日に発表された2月の米消費者物価指数(CPI)に続いてインフレの根強さを示した。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が広がり、米長期金利が上昇したことで、香港の投資家も運用リスクを回避する姿勢を強めるだろう。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。前日は米国と中国の関係悪化が警戒されてハンセン指数が心理的節目の17000ポイントを割り込んだものの、中国の景気下支え策への期待は続いている。産業振興措置の恩恵を受けそうな銘柄を物色する動きが一定の下支えとなりそうだ。

 14日のNY株式相場はダウ平均が4営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は続落した。エヌビディアなどの半導体株の下落が重荷となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、美団(03690)、金融株のAIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)、HSBC(00005)、新エネルギー車大手の理想汽車(02015)とBYD(01211)が香港終値を下回って引けた。
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