18日香港株=続落か、米ハイテク株安が重荷

 週明け18日の香港市場は続落か。前週末のNY市場で米長期金利が上昇し、ハイテク株を中心に米株式相場が下落したことで、香港でも運用リスクをとりにくくなると予想する。前週発表の米2月消費者物価指数(CPI)や米2月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなり、早期利下げ期待が後退した。19-20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見に臨む。金融引き締めをいつ、どのように転換するかを見極めたいとして様子見気分が強まりそうだ。

 決算や業績見通しなどの個別の材料を手掛かりとする売買が引き続き活発だろう。ハンセン指数構成銘柄の華潤ビール(00291)、ハンセンテック指数構成銘柄の金蝶国際ソフト(00268)と閲文集団(00772)がきょう、2023年12月本決算を発表する。また、きょう発表される中国の2月の小売売上高など主要経済指標が注目の材料となる。

 15日のNY株式相場はダウ平均が続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続落した。長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.298%から4.308%に上昇し、一時4.32%と2月下旬以来の高水準を付けた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は不動産開発の華潤置地(01109)、製薬の中国生物製薬(01177)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)が上回って引けた。
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