NYマーケットダイジェスト・27日 株反発・金利低下・円買い戻し
(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.33円(前営業日比▲0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.75円(▲0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0828ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:39760.08ドル(△477.75ドル)
ナスダック総合株価指数:16399.52(△83.82)
10年物米国債利回り:4.19%(▲0.04%)
WTI原油先物5月限:1バレル=81.35ドル(▲0.27ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2212.7ドル(△13.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲0.7% ▲1.6%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。田村直樹日銀審議委員の発言がハト派的と受け止められたことをきっかけに、東京市場では一時151.97円と1990年7月以来約33年8カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、これを受けて財務省・金融庁・日銀による3者会合が開催されると、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり一転下落した。神田財務官が「過度な為替変動に対してあらゆる手段を排除せずに適切な対応をとる」「(介入の可能性について)文字通りあらゆる手段を排除しない」と述べたことも相場の重しとなり、20時30分過ぎには一時151.03円と日通し安値を更新した。
もっとも、そのあとは次第に値動きが鈍った。本日は重要な米経済指標の発表などもなく、米長期金利の動向などを眺めて151円台前半から半ばでの狭いレンジ取引に終始した。29日の2月米PCEデフレーターなど、注目度の高いインフレ指数の発表を控えて様子見ムードも広がった。
・ユーロドルは小幅続落。月末・期末が近づく中、対欧州通貨中心にドル買いが先行すると一時1.0811ドルと日通し安値を付けたものの、イースター(復活祭)の連休を前に積極的な売買は手控えられたため下値も限定的だった。今日一日の値幅は0.0028ドル程度と小さかった。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。アジア時間に一時164.42円と本日高値を付けたものの、21時過ぎには為替介入への警戒感から163.44円の本日安値まで一転下落した。ただ、そのあとは163円台後半で値動きが細った。ドル円と似た動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの観測から買いが優勢となった。市場では「前日までに3日続落したことで、短期的な高値警戒感や相場の過熱感が和らいだ。また、週末の3連休を控えて市場参加者が少なく、値動きが大きくなった面もあった」との指摘があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発。テスラやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が買われた半面、エヌビディアが売られた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。欧州債相場の上昇を受けて米国債にも買いが波及。7年債入札で需要の強さが確認されたことも相場を下支えした。市場では「月末・期末が近づく中、機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続落。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油とガソリンの在庫が減少予想に反してともに在庫増となったことが重しとなった。原油在庫は316.5万バレルの積み増し、ガソリン在庫は129.9万バレルの積み増しとなった。
・金先物相場は続伸。清算値ペースで過去最高値を更新した。米長期金利が低下し、金利を生まない金に買いが入った。また、各国の中央銀行が金の買いを続けていることも金の上昇を後押しているもよう。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.33円(前営業日比▲0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.75円(▲0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0828ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:39760.08ドル(△477.75ドル)
ナスダック総合株価指数:16399.52(△83.82)
10年物米国債利回り:4.19%(▲0.04%)
WTI原油先物5月限:1バレル=81.35ドル(▲0.27ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2212.7ドル(△13.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲0.7% ▲1.6%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。田村直樹日銀審議委員の発言がハト派的と受け止められたことをきっかけに、東京市場では一時151.97円と1990年7月以来約33年8カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、これを受けて財務省・金融庁・日銀による3者会合が開催されると、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり一転下落した。神田財務官が「過度な為替変動に対してあらゆる手段を排除せずに適切な対応をとる」「(介入の可能性について)文字通りあらゆる手段を排除しない」と述べたことも相場の重しとなり、20時30分過ぎには一時151.03円と日通し安値を更新した。
もっとも、そのあとは次第に値動きが鈍った。本日は重要な米経済指標の発表などもなく、米長期金利の動向などを眺めて151円台前半から半ばでの狭いレンジ取引に終始した。29日の2月米PCEデフレーターなど、注目度の高いインフレ指数の発表を控えて様子見ムードも広がった。
・ユーロドルは小幅続落。月末・期末が近づく中、対欧州通貨中心にドル買いが先行すると一時1.0811ドルと日通し安値を付けたものの、イースター(復活祭)の連休を前に積極的な売買は手控えられたため下値も限定的だった。今日一日の値幅は0.0028ドル程度と小さかった。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。アジア時間に一時164.42円と本日高値を付けたものの、21時過ぎには為替介入への警戒感から163.44円の本日安値まで一転下落した。ただ、そのあとは163円台後半で値動きが細った。ドル円と似た動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの観測から買いが優勢となった。市場では「前日までに3日続落したことで、短期的な高値警戒感や相場の過熱感が和らいだ。また、週末の3連休を控えて市場参加者が少なく、値動きが大きくなった面もあった」との指摘があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発。テスラやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が買われた半面、エヌビディアが売られた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。欧州債相場の上昇を受けて米国債にも買いが波及。7年債入札で需要の強さが確認されたことも相場を下支えした。市場では「月末・期末が近づく中、機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続落。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油とガソリンの在庫が減少予想に反してともに在庫増となったことが重しとなった。原油在庫は316.5万バレルの積み増し、ガソリン在庫は129.9万バレルの積み増しとなった。
・金先物相場は続伸。清算値ペースで過去最高値を更新した。米長期金利が低下し、金利を生まない金に買いが入った。また、各国の中央銀行が金の買いを続けていることも金の上昇を後押しているもよう。
(中村)