欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・金利上昇・原油高・円安
(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.58円(5日15時時点比△0.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.21円(△0.53円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0833ドル(△0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:7911.16(前営業日比▲64.73)
ドイツ株式指数(DAX):18175.04(▲228.09)
10年物英国債利回り:4.069%(△0.048%)
10年物独国債利回り:2.399%(△0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独製造業新規受注
前月比 0.2% ▲11.4%・改
前年比 ▲10.6% ▲6.2%・改
2月独輸入物価指数
前月比 ▲0.2% 0.0%
前年比 ▲4.9% ▲5.9%
2月仏鉱工業生産
前月比 0.2% ▲0.9%・改
3月スイスSECO消費者信頼感指数 ▲38.0 ▲42.3
3月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 50.2 49.7
2月ユーロ圏小売売上高
前月比 ▲0.5% 0.0%・改
前年比 ▲0.7% ▲0.9%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。米労働省が発表した3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比30.3万人増と予想の20.0万人増を上回り、失業率が3.8%と予想の3.9%より強い内容だったことが伝わると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。22時過ぎに一時151.75円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値151.77円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が上昇幅を縮めたことも相場の重しとなり、151.44円付近まで下押しする場面があった。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、3月27日に付けた34年ぶりの高値151.97円もレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは下値が堅かった。米重要指標を発表前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0848ドルと日通し高値を付けたものの、米雇用統計の上振れをきっかけに全般ドル買いが活発化すると、22時過ぎに一時1.0791ドルと日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢に。ユーロ円の上昇につれたユーロ買いが入ったほか、一時は4.3996%前後まで上昇した米10年債利回りが4.33%台まで上昇幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロ円は底堅い。欧州株相場の下落を受けて上値が重くなる場面もあったが、NYの取引時間帯に入ると強含んだ。前日に急落したダウ平均が一時440ドル超上昇したうえ、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比420円高の3万9400円まで反発したことで、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢になった。1時前には一時164.44円と日通し高値を更新した。
・メキシコペソは堅調。原油先物相場が底堅く推移する中、産油国通貨とされるペソに買いが入った。ドルペソは一時16.4408ペソと2015年11月以来のドル安・ペソ高水準を更新したほか、ペソ円は9.22円と08年10月以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。米国での利下げ開始時期が遠のくとの見方や原油高によるインフレ懸念が投資家心理を冷やした。前日に1年2カ月ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。中東の地政学リスクの高まりを背景に前日の米国株相場が大幅下落すると、独株にも売りが波及した。個別ではザランド(5.72%安)やバイエル(3.94%安)、ミュンヘン再保険(2.97%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.58円(5日15時時点比△0.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.21円(△0.53円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0833ドル(△0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:7911.16(前営業日比▲64.73)
ドイツ株式指数(DAX):18175.04(▲228.09)
10年物英国債利回り:4.069%(△0.048%)
10年物独国債利回り:2.399%(△0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独製造業新規受注
前月比 0.2% ▲11.4%・改
前年比 ▲10.6% ▲6.2%・改
2月独輸入物価指数
前月比 ▲0.2% 0.0%
前年比 ▲4.9% ▲5.9%
2月仏鉱工業生産
前月比 0.2% ▲0.9%・改
3月スイスSECO消費者信頼感指数 ▲38.0 ▲42.3
3月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 50.2 49.7
2月ユーロ圏小売売上高
前月比 ▲0.5% 0.0%・改
前年比 ▲0.7% ▲0.9%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。米労働省が発表した3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比30.3万人増と予想の20.0万人増を上回り、失業率が3.8%と予想の3.9%より強い内容だったことが伝わると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。22時過ぎに一時151.75円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値151.77円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が上昇幅を縮めたことも相場の重しとなり、151.44円付近まで下押しする場面があった。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、3月27日に付けた34年ぶりの高値151.97円もレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは下値が堅かった。米重要指標を発表前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0848ドルと日通し高値を付けたものの、米雇用統計の上振れをきっかけに全般ドル買いが活発化すると、22時過ぎに一時1.0791ドルと日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢に。ユーロ円の上昇につれたユーロ買いが入ったほか、一時は4.3996%前後まで上昇した米10年債利回りが4.33%台まで上昇幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロ円は底堅い。欧州株相場の下落を受けて上値が重くなる場面もあったが、NYの取引時間帯に入ると強含んだ。前日に急落したダウ平均が一時440ドル超上昇したうえ、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比420円高の3万9400円まで反発したことで、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢になった。1時前には一時164.44円と日通し高値を更新した。
・メキシコペソは堅調。原油先物相場が底堅く推移する中、産油国通貨とされるペソに買いが入った。ドルペソは一時16.4408ペソと2015年11月以来のドル安・ペソ高水準を更新したほか、ペソ円は9.22円と08年10月以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。米国での利下げ開始時期が遠のくとの見方や原油高によるインフレ懸念が投資家心理を冷やした。前日に1年2カ月ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。中東の地政学リスクの高まりを背景に前日の米国株相場が大幅下落すると、独株にも売りが波及した。個別ではザランド(5.72%安)やバイエル(3.94%安)、ミュンヘン再保険(2.97%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)