NYマーケットダイジェスト・23日 株高・金利低下・ドル安・円安
(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.83円(前営業日比▲0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.71円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0701ドル(△0.0046ドル)
ダウ工業株30種平均:38503.69ドル(△263.71ドル)
ナスダック総合株価指数:15696.64(△245.33)
10年物米国債利回り:4.60%(▲0.01%)
WTI原油先物6月限:1バレル=83.36ドル(△1.46ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2342.1ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米製造業PMI速報値 49.9 51.9
4月米サービス部門PMI速報値 50.9 51.7
4月米総合PMI速報値 50.9 52.1
4月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲7 ▲11
3月米新築住宅販売件数
前月比 8.8% ▲5.1%・改
件数 69.3万件 63.7万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反発。欧州時間発表の4月仏・独サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を大幅に上回ると、ユーロ買い・ドル売りが先行。NY時間発表の4月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化した。23時30分過ぎには一時1.0711ドルと日通し高値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.61まで低下した。
・ドル円は小反落。中東情勢を巡る警戒感が和らぐ中、欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入り、22時30分過ぎに一時154.88円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
ただ、米PMI速報値の下振れをきっかけに米長期金利が低下に転じるとドル円にも売りが波及。米2年債入札後に米金利が低下幅を広げると全般ドル売りが優勢となり、一時154.56円と日通し安値を付けた。日経新聞が「日銀は25-26日に開く金融政策決定会合で円安加速の影響を議論する」と報じたことも相場の重しとなった。
もっとも、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測を背景に押し目を拾いたい向きは多く、下値は限定的だった。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いも入った。
・ユーロ円は3日続伸。低調な米経済指標をきっかけにユーロドルが上昇するとユーロ円にも買いが波及。中東情勢を巡る警戒感が和らぐ中、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出て、23時30分過ぎに一時165.74円と2008年8月以来の高値を更新した。
・ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時192.85円、豪ドル円は100.45円、NZドル円は92.01円、カナダドル円は113.34円、スイスフラン円は170.19円、メキシコペソ円は9.13円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。中東の地政学リスクへの過度な警戒が和らぐ中、幅広い銘柄に押し目買いが入った。米経済指標の下振れで米連邦準備理事会(FRB)が利下げを先送りするとの懸念が緩和したことも相場の支援材料となり、一時320ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体株に買いが集まった。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。4月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが分かると、債券買いが優勢となった。この日行われた2年債入札が堅調な需要を集めたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は上昇。外国為替市場でドル売りが進み、ドル建てで取引される原油の割安感に着目した買いが入った。
・金先物相場は続落。中東の地政学リスクが和らぐなか、リスク回避目的の買い意欲が後退した。また、前週まで連日で過去最高値を更新していた反動から持ち高調整売りも入りやすかった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.83円(前営業日比▲0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.71円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0701ドル(△0.0046ドル)
ダウ工業株30種平均:38503.69ドル(△263.71ドル)
ナスダック総合株価指数:15696.64(△245.33)
10年物米国債利回り:4.60%(▲0.01%)
WTI原油先物6月限:1バレル=83.36ドル(△1.46ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2342.1ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米製造業PMI速報値 49.9 51.9
4月米サービス部門PMI速報値 50.9 51.7
4月米総合PMI速報値 50.9 52.1
4月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲7 ▲11
3月米新築住宅販売件数
前月比 8.8% ▲5.1%・改
件数 69.3万件 63.7万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反発。欧州時間発表の4月仏・独サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を大幅に上回ると、ユーロ買い・ドル売りが先行。NY時間発表の4月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化した。23時30分過ぎには一時1.0711ドルと日通し高値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.61まで低下した。
・ドル円は小反落。中東情勢を巡る警戒感が和らぐ中、欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入り、22時30分過ぎに一時154.88円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
ただ、米PMI速報値の下振れをきっかけに米長期金利が低下に転じるとドル円にも売りが波及。米2年債入札後に米金利が低下幅を広げると全般ドル売りが優勢となり、一時154.56円と日通し安値を付けた。日経新聞が「日銀は25-26日に開く金融政策決定会合で円安加速の影響を議論する」と報じたことも相場の重しとなった。
もっとも、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測を背景に押し目を拾いたい向きは多く、下値は限定的だった。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いも入った。
・ユーロ円は3日続伸。低調な米経済指標をきっかけにユーロドルが上昇するとユーロ円にも買いが波及。中東情勢を巡る警戒感が和らぐ中、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出て、23時30分過ぎに一時165.74円と2008年8月以来の高値を更新した。
・ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時192.85円、豪ドル円は100.45円、NZドル円は92.01円、カナダドル円は113.34円、スイスフラン円は170.19円、メキシコペソ円は9.13円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。中東の地政学リスクへの過度な警戒が和らぐ中、幅広い銘柄に押し目買いが入った。米経済指標の下振れで米連邦準備理事会(FRB)が利下げを先送りするとの懸念が緩和したことも相場の支援材料となり、一時320ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体株に買いが集まった。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。4月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが分かると、債券買いが優勢となった。この日行われた2年債入札が堅調な需要を集めたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は上昇。外国為替市場でドル売りが進み、ドル建てで取引される原油の割安感に着目した買いが入った。
・金先物相場は続落。中東の地政学リスクが和らぐなか、リスク回避目的の買い意欲が後退した。また、前週まで連日で過去最高値を更新していた反動から持ち高調整売りも入りやすかった。
(中村)