NYマーケットダイジェスト・29日 株高・金利低下・円高
(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.35円(前営業日比▲1.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.60円(▲1.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0721ドル(△0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:38386.09ドル(△146.43ドル)
ナスダック総合株価指数:15983.09(△55.19)
10年物米国債利回り:4.61%(▲0.05%)
WTI原油先物6月限:1バレル=82.63ドル(▲1.22ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2357.7ドル(△10.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。東京市場では一時160.17円と1990年4月以来34年ぶりの高値を付けたものの、日本時間夕刻には154.54円まで急落した。市場では「政府・日銀が急激な円安を阻止するため、為替介入に踏み切った」との観測が浮上した。なお、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は「為替介入があったようだ」と報じた。
NY市場に入っても政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、23時30分前に一時156.89円付近まで値を戻したあとは155.10円付近まで一転下落した。ただ、日通し安値である154.54円を下抜けることは出来ず、引けにかけては156円台前半まで値を戻している。市場関係者からは「イエレン米財務長官は先週、為替介入をけん制しており、そのお膝元であるNY市場での覆面介入はやりづらいのではないか」との声も聞かれた。
・ユーロ円は7日ぶりに反落。東京市場では一時171.56円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新したものの、日本時間夕刻には165.66円まで急落。NY市場に入るとじりじりと下値を切り上げて、1時過ぎに167.98円付近まで下げ渋ったものの、2時前には166.38円付近まで再び値を下げた。ただ、引けにかけては167円台半ばまで下げ幅を縮めた。総じて、ドル円につれた動きとなった。
・ユーロドルは反発。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、4月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ったことが伝わると一時1.0690ドル付近まで値を下げた。
ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0687ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.60%台まで低下したことも相場の支援材料となり、2時過ぎには1.0730ドル付近まで持ち直した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。アナリストが投資判断を引き上げたアップルが上昇すると、投資家心理が改善し買いが優勢となった。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸。中国で運転支援機能「フルセルフドライビング」の実用化への期待が高まったテスラが15%超上昇した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)や4月米雇用統計など、今週予定されている米重要イベントを前に持ち高調整目的の買いが優勢となった。
なお、米財務省が公表した4-6月期の借入額見通しが2430億ドルと従来の2020億ドルから増えたことが分かると、需給悪化への懸念から売りが強まる場面もあった。
・原油先物相場は3日ぶりで反落。イスラエルが27日にイスラム組織ハマスに対し停戦案を提案したことから、中東の地政学リスクへの過度な警戒感が後退したことで、原油は売り優勢となった。
・金先物相場は3日続伸。対ドルでユーロ高が進んだ影響を受け、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.35円(前営業日比▲1.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.60円(▲1.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0721ドル(△0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:38386.09ドル(△146.43ドル)
ナスダック総合株価指数:15983.09(△55.19)
10年物米国債利回り:4.61%(▲0.05%)
WTI原油先物6月限:1バレル=82.63ドル(▲1.22ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2357.7ドル(△10.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。東京市場では一時160.17円と1990年4月以来34年ぶりの高値を付けたものの、日本時間夕刻には154.54円まで急落した。市場では「政府・日銀が急激な円安を阻止するため、為替介入に踏み切った」との観測が浮上した。なお、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は「為替介入があったようだ」と報じた。
NY市場に入っても政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、23時30分前に一時156.89円付近まで値を戻したあとは155.10円付近まで一転下落した。ただ、日通し安値である154.54円を下抜けることは出来ず、引けにかけては156円台前半まで値を戻している。市場関係者からは「イエレン米財務長官は先週、為替介入をけん制しており、そのお膝元であるNY市場での覆面介入はやりづらいのではないか」との声も聞かれた。
・ユーロ円は7日ぶりに反落。東京市場では一時171.56円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新したものの、日本時間夕刻には165.66円まで急落。NY市場に入るとじりじりと下値を切り上げて、1時過ぎに167.98円付近まで下げ渋ったものの、2時前には166.38円付近まで再び値を下げた。ただ、引けにかけては167円台半ばまで下げ幅を縮めた。総じて、ドル円につれた動きとなった。
・ユーロドルは反発。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、4月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ったことが伝わると一時1.0690ドル付近まで値を下げた。
ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0687ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.60%台まで低下したことも相場の支援材料となり、2時過ぎには1.0730ドル付近まで持ち直した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。アナリストが投資判断を引き上げたアップルが上昇すると、投資家心理が改善し買いが優勢となった。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸。中国で運転支援機能「フルセルフドライビング」の実用化への期待が高まったテスラが15%超上昇した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)や4月米雇用統計など、今週予定されている米重要イベントを前に持ち高調整目的の買いが優勢となった。
なお、米財務省が公表した4-6月期の借入額見通しが2430億ドルと従来の2020億ドルから増えたことが分かると、需給悪化への懸念から売りが強まる場面もあった。
・原油先物相場は3日ぶりで反落。イスラエルが27日にイスラム組織ハマスに対し停戦案を提案したことから、中東の地政学リスクへの過度な警戒感が後退したことで、原油は売り優勢となった。
・金先物相場は3日続伸。対ドルでユーロ高が進んだ影響を受け、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが入った。
(中村)