NYマーケットダイジェスト・1日 株まちまち・金利低下・円高・ドル安
(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.57円(前営業日比▲3.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.58円(▲2.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0712ドル(△0.0046ドル)
ダウ工業株30種平均:37903.29ドル(△87.37ドル)
ナスダック総合株価指数:15605.48(▲52.34)
10年物米国債利回り:4.63%(▲0.05%)
WTI原油先物6月限:1バレル=79.00ドル(▲2.93ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2311.0ドル(△8.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月ADP全米雇用報告 19.2万人 20.8万人・改
4月米ISM製造業景気指数 49.2 50.3
3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数 848.8万件 881.3万件・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
5.25-5.50%で据え置き 5.25-5.50%
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に反落。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%に据え置くことを決めたと発表。声明では「ここ数カ月、物価上昇率2%の目標達成に向けて進展していない」と指摘し、利下げの開始時期が遅くなる可能性を示唆した。一方、国債の保有額を圧縮する量的引き締め(QT)のペースを6月から減速することを決め、「国債保有残高の圧縮ペース上限額を月600億ドルから250億ドルにする」とした。市場の一部では「QTの上限を300億ドルにする」との見方があっただけに、結果公表後は米金利低下とドル売りにつながった。
また、パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「インフレは依然として高すぎる」「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」と話し、市場で警戒されていた利上げの可能性を否定。米金利がさらに低下したことで全般ドル売りが加速すると、一時157.01円まで値を下げた。
米金利が低下幅を縮めると157.59円付近まで下げ渋る場面もあったが、5時過ぎから断続的に円買い・ドル売りのフローが観測されると一転急落した。市場では「政府・日銀が急激な円安を阻止するため、為替介入に踏み切った」との見方が強まり、節目の157円や156円、155円、154円を次々と下抜けて一時153.04円まで大幅に値を下げた。
・ユーロドルは反発。この日発表の4月ADP全米雇用報告は予想を上回ったものの、4月米ISM製造業景況指数や3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想より弱い内容となったことを受けて全般ドル売りが先行した。FOMCの結果やパウエルFRB議長の会見を受けて米金利が低下するとドル売りが加速し、一時1.0733ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円は急反落。FOMC結果公表後は168円台半ばで推移していたものの、5時過ぎから急速に円高が進むと164.09円の安値まで一気に4円超急落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。パウエルFRB議長がFOMC後の会見で「インフレは依然として高すぎる」「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」と話し、市場で警戒されていた利上げの可能性を否定すると買い安心感が広がり一時500ドル超上昇した。ただ、引けにかけては売りが優勢となり、急速に伸び悩んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。決算内容が嫌気されたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が9%近く急落するとエヌビディアなど他の半導体株にも売りが波及した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」などと発言。市場では「多くのマーケット参加者が恐れていたほどタカ派的ではなかった」との見方から、買いが優勢となった。
・原油先物相場は3日続落。ガザ休戦合意への期待や、予想外に積み増されたことが明らかとなった原油在庫が、相場の重しとなった。
・金先物相場は反発。FOMCを通過し、米長期金利が低下すると、金利のつかない金に投資妙味が高まるとの見方から買いが優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.57円(前営業日比▲3.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.58円(▲2.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0712ドル(△0.0046ドル)
ダウ工業株30種平均:37903.29ドル(△87.37ドル)
ナスダック総合株価指数:15605.48(▲52.34)
10年物米国債利回り:4.63%(▲0.05%)
WTI原油先物6月限:1バレル=79.00ドル(▲2.93ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2311.0ドル(△8.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月ADP全米雇用報告 19.2万人 20.8万人・改
4月米ISM製造業景気指数 49.2 50.3
3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数 848.8万件 881.3万件・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
5.25-5.50%で据え置き 5.25-5.50%
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に反落。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%に据え置くことを決めたと発表。声明では「ここ数カ月、物価上昇率2%の目標達成に向けて進展していない」と指摘し、利下げの開始時期が遅くなる可能性を示唆した。一方、国債の保有額を圧縮する量的引き締め(QT)のペースを6月から減速することを決め、「国債保有残高の圧縮ペース上限額を月600億ドルから250億ドルにする」とした。市場の一部では「QTの上限を300億ドルにする」との見方があっただけに、結果公表後は米金利低下とドル売りにつながった。
また、パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「インフレは依然として高すぎる」「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」と話し、市場で警戒されていた利上げの可能性を否定。米金利がさらに低下したことで全般ドル売りが加速すると、一時157.01円まで値を下げた。
米金利が低下幅を縮めると157.59円付近まで下げ渋る場面もあったが、5時過ぎから断続的に円買い・ドル売りのフローが観測されると一転急落した。市場では「政府・日銀が急激な円安を阻止するため、為替介入に踏み切った」との見方が強まり、節目の157円や156円、155円、154円を次々と下抜けて一時153.04円まで大幅に値を下げた。
・ユーロドルは反発。この日発表の4月ADP全米雇用報告は予想を上回ったものの、4月米ISM製造業景況指数や3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想より弱い内容となったことを受けて全般ドル売りが先行した。FOMCの結果やパウエルFRB議長の会見を受けて米金利が低下するとドル売りが加速し、一時1.0733ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円は急反落。FOMC結果公表後は168円台半ばで推移していたものの、5時過ぎから急速に円高が進むと164.09円の安値まで一気に4円超急落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。パウエルFRB議長がFOMC後の会見で「インフレは依然として高すぎる」「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」と話し、市場で警戒されていた利上げの可能性を否定すると買い安心感が広がり一時500ドル超上昇した。ただ、引けにかけては売りが優勢となり、急速に伸び悩んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。決算内容が嫌気されたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が9%近く急落するとエヌビディアなど他の半導体株にも売りが波及した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」などと発言。市場では「多くのマーケット参加者が恐れていたほどタカ派的ではなかった」との見方から、買いが優勢となった。
・原油先物相場は3日続落。ガザ休戦合意への期待や、予想外に積み増されたことが明らかとなった原油在庫が、相場の重しとなった。
・金先物相場は反発。FOMCを通過し、米長期金利が低下すると、金利のつかない金に投資妙味が高まるとの見方から買いが優勢となった。
(中村)