NYマーケットダイジェスト・3日 株高・金利低下・ドル下げ渋り
(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=153.05円(前営業日比▲0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.72円(▲0.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0761ドル(△0.0036ドル)
ダウ工業株30種平均:38675.68ドル(△450.02ドル)
ナスダック総合株価指数:16156.33(△315.37)
10年物米国債利回り:4.51%(▲0.07%)
WTI原油先物6月限:1バレル=78.11ドル(▲0.84ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2308.6ドル(▲1.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米雇用統計
失業率 3.9% 3.8%
非農業部門雇用者数変化 17.5万人 31.5万人・改
平均時給(前月比) 0.2% 0.3%
平均時給(前年比) 3.9% 4.1%
4月米サービス部門PMI改定値 51.3 50.9
4月米総合PMI改定値 51.3 50.9
4月米ISM非製造業指数 49.4 51.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続落。米労働省が発表した4月米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比17.5万人増と予想の24.3万人増を下回り、失業率が3.9%と予想の3.8%より弱い内容となった。また、平均時給は前月比0.2%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比4.0%を下回った。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が先送りになるとの観測が後退すると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。21時30分過ぎに一時151.86円と4月10日以来の安値を付けた。
なお、市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)が次回会合で利下げに傾くには十分ではないものの、労働市場の需給が著しく緩み始めつつあることを示唆。賃金の伸びが予想に届かなかったことはインフレにとって前向きな兆候」「米労働需要は減速しつつあり、いずれインフレ圧力の緩和につながる。FOMCの年内利下げへの裁量を幾分か与えるだろう」との声が聞かれた。
ただ、151円台では押し目を拾いたい向きは多く、売り一巡後は下げ渋る展開に。23時発表の4月米ISM非製造業景況指数は49.4と予想の52.0を下回ったものの、仕入れ価格指数が59.2と予想の55.0を上回ったことでドルを買い戻す動きが広がった。24時前には153.07円付近まで下値を切り上げた。そのあとは週末のNY午後ということもあり、徐々に値動きが鈍った。
・ユーロドルは3日続伸。米雇用統計の下振れをきっかけにドル売りが先行すると一時1.0811ドルと4月10日以来の高値を付けたものの、ISM非製造業の仕入れ価格指数が予想を上回ると一転ドルを買い戻す動きが優勢となり下落した。23時30分前には1.0752ドル付近まで下押しした。
なお、ボウマンFRB理事は「データ次第では、追加利上げの用意がある」「見通しには依然として多くの上振れリスクがある」との考えを改めて示した。
・ユーロ円は小幅ながら3日続落。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出ず。164円台前半から半ばでの狭いレンジ取引に終始した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。4月米雇用統計が予想より弱い内容となったことを受けて、FRBによる利下げ開始が先送りになるとの懸念が後退すると買いが優勢となった。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場の支援材料となり、一時580ドル超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。4月米雇用統計が予想より弱い内容となったことを受けて、米利下げ開始が先延ばしになるとの観測が後退すると買いが先行した。ただ、4月ISM非製造業の仕入れ価格指数が予想を上回ったことが分かると売りが優勢となり、上げ幅を縮めた。
・原油先物相場は5日連続で続落。予想より弱い結果となった4月米雇用統計を受け、米国の景気減速が嫌気されて売り優勢となった。4月米ISM非製造業景況指数が2022年12月以来となる好不況の分岐点である50を下回る結果となった事も、原油相場の重しとなった。
・金先物相場は続落。弱い4月米雇用統計を受け、FRBの利下げ先送り観測が後退すると買いが入る場面が見られるも、終盤にかけて利益確定の売りに押されて下げに転じた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=153.05円(前営業日比▲0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.72円(▲0.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0761ドル(△0.0036ドル)
ダウ工業株30種平均:38675.68ドル(△450.02ドル)
ナスダック総合株価指数:16156.33(△315.37)
10年物米国債利回り:4.51%(▲0.07%)
WTI原油先物6月限:1バレル=78.11ドル(▲0.84ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2308.6ドル(▲1.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米雇用統計
失業率 3.9% 3.8%
非農業部門雇用者数変化 17.5万人 31.5万人・改
平均時給(前月比) 0.2% 0.3%
平均時給(前年比) 3.9% 4.1%
4月米サービス部門PMI改定値 51.3 50.9
4月米総合PMI改定値 51.3 50.9
4月米ISM非製造業指数 49.4 51.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続落。米労働省が発表した4月米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比17.5万人増と予想の24.3万人増を下回り、失業率が3.9%と予想の3.8%より弱い内容となった。また、平均時給は前月比0.2%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比4.0%を下回った。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が先送りになるとの観測が後退すると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。21時30分過ぎに一時151.86円と4月10日以来の安値を付けた。
なお、市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)が次回会合で利下げに傾くには十分ではないものの、労働市場の需給が著しく緩み始めつつあることを示唆。賃金の伸びが予想に届かなかったことはインフレにとって前向きな兆候」「米労働需要は減速しつつあり、いずれインフレ圧力の緩和につながる。FOMCの年内利下げへの裁量を幾分か与えるだろう」との声が聞かれた。
ただ、151円台では押し目を拾いたい向きは多く、売り一巡後は下げ渋る展開に。23時発表の4月米ISM非製造業景況指数は49.4と予想の52.0を下回ったものの、仕入れ価格指数が59.2と予想の55.0を上回ったことでドルを買い戻す動きが広がった。24時前には153.07円付近まで下値を切り上げた。そのあとは週末のNY午後ということもあり、徐々に値動きが鈍った。
・ユーロドルは3日続伸。米雇用統計の下振れをきっかけにドル売りが先行すると一時1.0811ドルと4月10日以来の高値を付けたものの、ISM非製造業の仕入れ価格指数が予想を上回ると一転ドルを買い戻す動きが優勢となり下落した。23時30分前には1.0752ドル付近まで下押しした。
なお、ボウマンFRB理事は「データ次第では、追加利上げの用意がある」「見通しには依然として多くの上振れリスクがある」との考えを改めて示した。
・ユーロ円は小幅ながら3日続落。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出ず。164円台前半から半ばでの狭いレンジ取引に終始した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。4月米雇用統計が予想より弱い内容となったことを受けて、FRBによる利下げ開始が先送りになるとの懸念が後退すると買いが優勢となった。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場の支援材料となり、一時580ドル超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。4月米雇用統計が予想より弱い内容となったことを受けて、米利下げ開始が先延ばしになるとの観測が後退すると買いが先行した。ただ、4月ISM非製造業の仕入れ価格指数が予想を上回ったことが分かると売りが優勢となり、上げ幅を縮めた。
・原油先物相場は5日連続で続落。予想より弱い結果となった4月米雇用統計を受け、米国の景気減速が嫌気されて売り優勢となった。4月米ISM非製造業景況指数が2022年12月以来となる好不況の分岐点である50を下回る結果となった事も、原油相場の重しとなった。
・金先物相場は続落。弱い4月米雇用統計を受け、FRBの利下げ先送り観測が後退すると買いが入る場面が見られるも、終盤にかけて利益確定の売りに押されて下げに転じた。
(中村)