欧州マーケットダイジェスト・7日 株高・金利低下・ドル下値堅い
(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.65円(7日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.34円(△0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0756ドル(▲0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:8313.67(前営業日比△100.18)
ドイツ株式指数(DAX):18430.05(△254.84)
10年物英国債利回り:4.125%(▲0.097%)
10年物独国債利回り:2.420%(▲0.048%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月スイス失業率 2.3% 2.4%
3月独製造業新規受注
前月比 ▲0.4% ▲0.8%・改
前年比 ▲1.9% ▲8.8%・改
3月独貿易収支 223億ユーロの黒字 214億ユーロの黒字
3月仏貿易収支 54.73億ユーロの赤字 56.14億ユーロの赤字・改
3月仏経常収支 13億ユーロの黒字 3億ユーロの黒字・改
4月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 53.0 50.2
3月ユーロ圏小売売上高
前月比 0.8% ▲0.3%・改
前年比 0.7% ▲0.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。「植田和男日銀総裁は岸田文雄首相と意見交換のために官邸入りした」との報道をきっかけに円買い・ドル売りが先行。17時過ぎに一時153.98円付近まで下押しした。植田日銀総裁は会談後、記者団に対して「大きな政策変更をした後なので、その後の経済金融情勢について意見交換した」「為替についても議論した」「円安で今後基調的物価情勢にどういう影響が出てくるか注意深くみていく」などと語った。
ただ、そのあとは買い戻しが優勢となり、3時過ぎには一時154.69円と日通し高値を更新した。4日のイエレン米財務長官の発言を受けて「政府・日銀が断続的に為替介入を行うのは困難になったのではないか」との観測が浮上する中、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。一時は4.42%台まで低下した米10年債利回りが4.44%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロドルは上値が重かった。米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時30分過ぎに一時1.0787ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0791ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。米長期金利が低下幅を縮めると徐々に上値を切り下げて、3時過ぎには1.0754ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は底堅い動き。「日銀総裁が官邸入り」との報道をきっかけに円買いが先行すると一時165.64円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。23時前には166.57円と日通し高値を更新した。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ先送りへの懸念が後退する中、米国株が底堅く推移すると英株にも買いが波及した。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、3月28日以来約1カ月半ぶりの高値となった。3日発表の4月米雇用統計が予想より弱い内容となり、米利上げ開始時期が遅くなるとの懸念が後退すると米国株相場が底堅く推移。独株にも買いが続いた。四半期決算を公表した半導体のインフィニオン・テクノロジーズが13%近く上昇した。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.65円(7日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.34円(△0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0756ドル(▲0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:8313.67(前営業日比△100.18)
ドイツ株式指数(DAX):18430.05(△254.84)
10年物英国債利回り:4.125%(▲0.097%)
10年物独国債利回り:2.420%(▲0.048%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月スイス失業率 2.3% 2.4%
3月独製造業新規受注
前月比 ▲0.4% ▲0.8%・改
前年比 ▲1.9% ▲8.8%・改
3月独貿易収支 223億ユーロの黒字 214億ユーロの黒字
3月仏貿易収支 54.73億ユーロの赤字 56.14億ユーロの赤字・改
3月仏経常収支 13億ユーロの黒字 3億ユーロの黒字・改
4月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 53.0 50.2
3月ユーロ圏小売売上高
前月比 0.8% ▲0.3%・改
前年比 0.7% ▲0.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。「植田和男日銀総裁は岸田文雄首相と意見交換のために官邸入りした」との報道をきっかけに円買い・ドル売りが先行。17時過ぎに一時153.98円付近まで下押しした。植田日銀総裁は会談後、記者団に対して「大きな政策変更をした後なので、その後の経済金融情勢について意見交換した」「為替についても議論した」「円安で今後基調的物価情勢にどういう影響が出てくるか注意深くみていく」などと語った。
ただ、そのあとは買い戻しが優勢となり、3時過ぎには一時154.69円と日通し高値を更新した。4日のイエレン米財務長官の発言を受けて「政府・日銀が断続的に為替介入を行うのは困難になったのではないか」との観測が浮上する中、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。一時は4.42%台まで低下した米10年債利回りが4.44%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロドルは上値が重かった。米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時30分過ぎに一時1.0787ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0791ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。米長期金利が低下幅を縮めると徐々に上値を切り下げて、3時過ぎには1.0754ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は底堅い動き。「日銀総裁が官邸入り」との報道をきっかけに円買いが先行すると一時165.64円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。23時前には166.57円と日通し高値を更新した。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ先送りへの懸念が後退する中、米国株が底堅く推移すると英株にも買いが波及した。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、3月28日以来約1カ月半ぶりの高値となった。3日発表の4月米雇用統計が予想より弱い内容となり、米利上げ開始時期が遅くなるとの懸念が後退すると米国株相場が底堅く推移。独株にも買いが続いた。四半期決算を公表した半導体のインフィニオン・テクノロジーズが13%近く上昇した。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)