欧州マーケットダイジェスト・8日 株最高値・金利上昇・円安

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.54円(8日15時時点比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.10円(△0.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0743ドル(△0.0003ドル)
FTSE100種総合株価指数:8354.05(前営業日比△40.38)
ドイツ株式指数(DAX):18498.38(△68.33)
10年物英国債利回り:4.139%(△0.014%)
10年物独国債利回り:2.462%(△0.042%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
3月独鉱工業生産
前月比                ▲0.4%     1.7%・改
前年比                ▲3.3%    ▲5.3%・改
スウェーデン中銀、政策金利    3.75%に引き下げ   4.00%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。植田和男日銀総裁が「急速かつ一方的な円安は日本経済にマイナスであまり望ましくない」「為替はファンダメンタルズに沿った推移が重要」などと発言すると155.20円台まで下押しする場面もあったが、円買いでの反応は一時的だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.49%台まで上昇する中、日米金利差を意識した円売り・ドル買いは根強く、21時30分過ぎには一時155.68円と日通し高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は若干伸び悩んだ。市場では「4月29日の年初来高値160.17円から3日の安値151.86円までの下落局面からの半値戻しとなる156.02円が重要なレジスタンスとして意識されている」との指摘があった。
 なお、テレビ東京は「政府関係者が政府・日銀が4月29日と5月2日の2回にわたって、為替介入を行ったことを認めた」と報じたものの、相場の反応は限られた。

・ユーロドルはもみ合い。米長期金利の上昇などが相場の重しとなり、一時1.0735ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。1時前には1.0757ドルと日通し高値を更新した。もっとも、新規の相場材料に乏しく、値動き自体は鈍かった。今日これまでの値幅は0.0022ドル程度と小さかった。

・ユーロ円はじり高。英国やドイツの株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。23時過ぎには一時167.35円と日通し高値を付けた。買い一巡後はドル円と同様にやや伸び悩んだ。

・スウェーデンクローナは軟調だった。スウェーデン中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の4.00%から3.75%に引き下げることを決めたと発表。声明では今年2回の追加利下げを示唆した。この結果を受けて全般クローナ売りが優勢になると、対ドルで一時10.9483クローナ、対ユーロで11.7561クローナまで値を下げた。

・ロンドン株式相場は4日続伸し、史上最高値を更新した。明日9日に英中銀金融政策委員会(MPC)を控える中、英中銀(BOE)が今後の利下げに前向きな姿勢をみせるとの期待感が株買いを誘った。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日続伸し、史上最高値を更新した。米利下げ観測を背景に米株式相場が底堅く推移すると、独株にも買いが続いた。決算内容が好感された風力発電機を手掛けるシーメンス・エナジーが12%超上昇し、相場の押し上げ要因となった。半面、決算内容が嫌気されたBMW(3.07%安)をはじめ自動車株には売りが出た。

・欧州債券相場は下落。ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「利下げを急ぐ必要はない」との見解を示したことが相場の重しとなった。

(中村)
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