欧州マーケットダイジェスト・9日 株最高値・ドル失速・ポンド高
(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.55円(9日15時時点比▲0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.64円(△0.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0777ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:8381.35(前営業日比△27.30)
ドイツ株式指数(DAX):18686.60(△188.22)
10年物英国債利回り:4.142%(△0.003%)
10年物独国債利回り:2.495%(△0.033%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
英中銀(BOE)、政策金利発表 5.25%で据え置き 5.25%
ポーランド中銀、政策金利 5.75%で据え置き 5.75%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行。21時前に一時1.0724ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が23.1万件と予想の21.5万件より弱い内容だったことが分かると、米10年債利回りの低下とともに一転ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。0時過ぎには一時1.0782ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、7日の高値1.0787ドルや6日の高値1.0791ドルが目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服した。
・ポンドドルは下値が堅かった。英中銀(BOE)はこの日、市場予想通り政策金利を据え置いたものの、利下げを支持する金融政策委員会(MPC)メンバーが2人に増え、緩和開始に一歩近づいたことが明らかになるとポンド売り・ドル買いが先行。20時過ぎに一時1.2446ドルと日通し安値を更新した。なお、ベイリーBOE総裁は「まだ金利を引き下げる段階には達していない」としながらも、「今後数四半期の間に金利の引き下げが必要になる可能性が高い」「現在市場金利に織り込まれている以上の利下げが必要になる可能性がある」と述べ、市場予想より速い緩和ペースを示唆した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。低調な米労働指標を手掛かりに全般ドル売りが進むと、一時1.2524ドルと日通し高値を更新した。
・ドル円は伸び悩み。米長期金利が上昇する中、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが先行すると、19時前に一時155.95円と日通し高値を付けた。ただ、低調な米労働指標を手掛かりに全般ドル売りが進むと一時155.44円付近まで下押しした。
・ユーロ円は堅調。英国やドイツの株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。0時30分過ぎに一時167.75円と日通し高値を付けた。
・ロンドン株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。BOEはこの日、市場予想通り政策金利を据え置いたものの、利下げを支持するMPCメンバーが2人に増え、緩和開始に一歩近づいたことが明らかに。加えて、ベイリーBOE総裁が市場予想より速い緩和ペースを示唆すると、株買いが広がった。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、この日も買いが続いた。米利下げ観測を背景に米株式相場が底堅く推移したことも相場の支援材料。個別ではシーメンス・エナジー(3.28%高)やRWE(2.51%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.41%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=155.55円(9日15時時点比▲0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.64円(△0.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0777ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:8381.35(前営業日比△27.30)
ドイツ株式指数(DAX):18686.60(△188.22)
10年物英国債利回り:4.142%(△0.003%)
10年物独国債利回り:2.495%(△0.033%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
英中銀(BOE)、政策金利発表 5.25%で据え置き 5.25%
ポーランド中銀、政策金利 5.75%で据え置き 5.75%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行。21時前に一時1.0724ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が23.1万件と予想の21.5万件より弱い内容だったことが分かると、米10年債利回りの低下とともに一転ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。0時過ぎには一時1.0782ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、7日の高値1.0787ドルや6日の高値1.0791ドルが目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服した。
・ポンドドルは下値が堅かった。英中銀(BOE)はこの日、市場予想通り政策金利を据え置いたものの、利下げを支持する金融政策委員会(MPC)メンバーが2人に増え、緩和開始に一歩近づいたことが明らかになるとポンド売り・ドル買いが先行。20時過ぎに一時1.2446ドルと日通し安値を更新した。なお、ベイリーBOE総裁は「まだ金利を引き下げる段階には達していない」としながらも、「今後数四半期の間に金利の引き下げが必要になる可能性が高い」「現在市場金利に織り込まれている以上の利下げが必要になる可能性がある」と述べ、市場予想より速い緩和ペースを示唆した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。低調な米労働指標を手掛かりに全般ドル売りが進むと、一時1.2524ドルと日通し高値を更新した。
・ドル円は伸び悩み。米長期金利が上昇する中、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが先行すると、19時前に一時155.95円と日通し高値を付けた。ただ、低調な米労働指標を手掛かりに全般ドル売りが進むと一時155.44円付近まで下押しした。
・ユーロ円は堅調。英国やドイツの株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。0時30分過ぎに一時167.75円と日通し高値を付けた。
・ロンドン株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。BOEはこの日、市場予想通り政策金利を据え置いたものの、利下げを支持するMPCメンバーが2人に増え、緩和開始に一歩近づいたことが明らかに。加えて、ベイリーBOE総裁が市場予想より速い緩和ペースを示唆すると、株買いが広がった。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、この日も買いが続いた。米利下げ観測を背景に米株式相場が底堅く推移したことも相場の支援材料。個別ではシーメンス・エナジー(3.28%高)やRWE(2.51%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.41%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)