欧州マーケットダイジェスト・24日 株高・金利上昇・ポンド高・ドル安

(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.52円(24日15時時点比△0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.58円(△0.72円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0940ドル(△0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7488.20(前営業日比△4.62)
ドイツ株式指数(DAX):16029.49(△34.76)
10年物英国債利回り:4.283%(△0.026%)
10年物独国債利回り:2.643%(△0.024%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
7-9月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比                ▲0.1%      ▲0.1%
前年同期比              ▲0.4%      ▲0.3%
7-9月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比              ▲0.8%      ▲0.8%
11月独Ifo企業景況感指数       87.3       86.9

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ポンドは全面高。前日発表の英経済指標が良好な結果となったことを受けて、この日もポンド買いが続いた。ポンドドルは一時1.2615ドル、ユーロポンドは0.8672ポンド、ポンド円は188.66円までポンド高に振れた。

・カナダドルは堅調。9月カナダ小売売上高が予想より強い内容となったことを受けて、カナダドル買いが優勢となった。対米ドルでは一時1.3594カナダドル、対ユーロでは1.4869カナダドル、対円で109.99円まで値を上げた。

・ユーロドルは堅調。しばらくは1.09ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、徐々にユーロ買い・ドル売りが優勢となった。ポンドやカナダドルに対してドル売りが進んだ影響も受けた。前日の高値1.0930ドルを上抜けて一時1.0945ドルまで上値を伸ばした。

・ドル円は149円台半ばでのもみ合い。クロス円の上昇につれた買いが入った半面、対欧州・オセアニア通貨でドル売りが進んだ影響を受けたため、ドル円自体は大きな方向感が出なかった。米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となる中、方向感が出にくい面もあった。

・ユーロ円は強含み。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると、0時過ぎに一時163.63円と日通し高値を付けた。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出た。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。本日の香港・上海株が下落したことを受けて、英株にも売りが先行したものの、引けにかけては買い戻しが優勢となり上げに転じた。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、バークレイズなど金融株の一角が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。米株式・債券市場が短縮取引で実質休場となる中、欧州でも取引が低調となり上昇の勢いは限られた。個別ではコベストロ(2.22%高)やコンチネンタル(2.03%高)、ポルシェ(1.89%高)などの上昇が目立った半面、SAP(1.00%安)やバイエル(0.93%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。株高を受けた。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。