欧州マーケットダイジェスト・13日 株高・円安・ポンド高
(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.17円(13日15時時点比△0.70円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=151.23円(△0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0789ドル(△0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7594.78(前営業日比△24.09)
ドイツ株式指数(DAX):16230.68(△132.81)
10年物英国債利回り:4.434%(△0.096%)
10年物独国債利回り:2.423%(△0.035%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.1% ▲0.1%
前年比 6.1% 6.1%
5月英雇用統計
失業率 3.9% 3.9%・改
失業保険申請件数 ▲1.36万件 2.34万件・改
2-4月英失業率(ILO方式) 3.8% 3.9%
6月独ZEW景況感指数 ▲8.5 ▲10.7
6月ユーロ圏ZEW景況感指数 ▲10.0 ▲9.4
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米重要指標の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると底堅く推移した。5月米消費者物価指数(CPI)は前年比4.0%上昇と予想の4.1%上昇を下回り、2021年3月以来の低水準を記録した一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年比5.3%上昇と市場予想通りの結果となった。インフレの過熱感が緩和したとの見方から、13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが一時停止されるとの観測がさらに高まり円買い・ドル売りで反応。22時過ぎに一時139.01円と日通し安値を更新した。
ただ、節目の139.00円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時は3.67%台まで低下した米10年債利回りが3.79%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、3時前に140.20円と日通し高値を更新した。「米連邦準備理事会(FRB)は7月のFOMCで追加利上げに踏み切る」との観測も根強い。
・ユーロドルは伸び悩み。14日のFOMCでは金利が据え置かれる一方、15日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会では追加利上げが見込まれるため、欧米金利差縮小への思惑からユーロ買い・ドル売りが進んだ。6月独ZEW景況感指数が予想より強い結果となったことも相場の追い風。5月米CPIの下振れを受けて一時1.0823ドルと5月22日以来の高値を更新した。ただ、米長期金利が上昇に転じると徐々に上値が重くなった。
・ポンド円は堅調だった。5月英雇用統計で失業保険申請件数が減少したほか、2-4月英失業率(ILO方式)が3.8%と予想の4.0%より強い結果となったことを受けてポンド買いが先行。平均賃金が前年比6.5%と予想の6.1%を上回ったこともポンド買いを促し、一時176.72円と2016年1月以来の高値を更新した。また、ポンドドルは一時1.2625ドルと5月11日以来の高値を付けた。
・ユーロ円はしっかり。ドル円の持ち直しや欧米株高に伴うリスク・オンの円売り・ユーロ買いが出て一時151.26円と5月2日以来の高値を付けた。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株相場や本日のアジア株相場が上昇した流れを引き継いで買いが入った。グレンコアやリオ・ティント、アングロ・アメリカンなど素材株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株が堅調だった。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は売られた。
・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株高や本日のアジア株高の流れを引き継ぎ、独株にも買いが集まった。個別ではコベストロ(2.83%高)やザランド(2.59%高)、アディダス(2.35%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.17円(13日15時時点比△0.70円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=151.23円(△0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0789ドル(△0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7594.78(前営業日比△24.09)
ドイツ株式指数(DAX):16230.68(△132.81)
10年物英国債利回り:4.434%(△0.096%)
10年物独国債利回り:2.423%(△0.035%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.1% ▲0.1%
前年比 6.1% 6.1%
5月英雇用統計
失業率 3.9% 3.9%・改
失業保険申請件数 ▲1.36万件 2.34万件・改
2-4月英失業率(ILO方式) 3.8% 3.9%
6月独ZEW景況感指数 ▲8.5 ▲10.7
6月ユーロ圏ZEW景況感指数 ▲10.0 ▲9.4
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米重要指標の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると底堅く推移した。5月米消費者物価指数(CPI)は前年比4.0%上昇と予想の4.1%上昇を下回り、2021年3月以来の低水準を記録した一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年比5.3%上昇と市場予想通りの結果となった。インフレの過熱感が緩和したとの見方から、13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが一時停止されるとの観測がさらに高まり円買い・ドル売りで反応。22時過ぎに一時139.01円と日通し安値を更新した。
ただ、節目の139.00円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時は3.67%台まで低下した米10年債利回りが3.79%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、3時前に140.20円と日通し高値を更新した。「米連邦準備理事会(FRB)は7月のFOMCで追加利上げに踏み切る」との観測も根強い。
・ユーロドルは伸び悩み。14日のFOMCでは金利が据え置かれる一方、15日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会では追加利上げが見込まれるため、欧米金利差縮小への思惑からユーロ買い・ドル売りが進んだ。6月独ZEW景況感指数が予想より強い結果となったことも相場の追い風。5月米CPIの下振れを受けて一時1.0823ドルと5月22日以来の高値を更新した。ただ、米長期金利が上昇に転じると徐々に上値が重くなった。
・ポンド円は堅調だった。5月英雇用統計で失業保険申請件数が減少したほか、2-4月英失業率(ILO方式)が3.8%と予想の4.0%より強い結果となったことを受けてポンド買いが先行。平均賃金が前年比6.5%と予想の6.1%を上回ったこともポンド買いを促し、一時176.72円と2016年1月以来の高値を更新した。また、ポンドドルは一時1.2625ドルと5月11日以来の高値を付けた。
・ユーロ円はしっかり。ドル円の持ち直しや欧米株高に伴うリスク・オンの円売り・ユーロ買いが出て一時151.26円と5月2日以来の高値を付けた。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株相場や本日のアジア株相場が上昇した流れを引き継いで買いが入った。グレンコアやリオ・ティント、アングロ・アメリカンなど素材株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株が堅調だった。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は売られた。
・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株高や本日のアジア株高の流れを引き継ぎ、独株にも買いが集まった。個別ではコベストロ(2.83%高)やザランド(2.59%高)、アディダス(2.35%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)