欧州マーケットダイジェスト・11日 株安・金利低下・ポンド安・ドル高
(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.45円(11日15時時点比△0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.72円(▲0.70円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0913ドル(▲0.0065ドル)
FTSE100種総合株価指数:7730.58(前営業日比▲10.75)
ドイツ株式指数(DAX):15834.91(▲61.32)
10年物英国債利回り:3.707%(▲0.093%)
10年物独国債利回り:2.225%(▲0.063%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
英中銀、政策金利発表 4.50%に引き上げ 4.25%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは軟調だった。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を市場予想通り0.25%引き上げることを決めたと発表。議事要旨では「MPCメンバー内7人が0.25%の利上げを支持、2人が据え置きを支持した」と明らかにした。また、ベイリーBOE総裁は会見で「金利に関する方向性を示すつもりはない」「金利についてはエビデンス次第」などと発言した。
この結果が伝わった直後は売買が交錯したものの、欧米株価の下落でリスク・オフのドル買いが優勢になると、一時1.2497ドルと日通し安値を更新した。ベイリー総裁が一部通信社とのインタビューで「インフレが弱まりさえすれば、今回の利上げ局面は終わりに近い」との認識を示したこともポンド売りを促した。
・ユーロドルはさえない展開だった。米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から、ダウ平均が一時400ドル超下落するとリスク・オフのドル買いが優勢となった。23時過ぎに一時1.0900ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.15まで上昇した。
・ドル円は荒い値動き。日本時間夕刻に一時134.84円と日通し高値を付けたものの、米地銀パックウエスト・バンコープの預金が約1割流出していたことが判明すると時間外のダウ先物の下落や米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。
「米国連邦預金保険公社(FDIC)が預金保険基金に関する発表を本日行う予定」との報道が伝わると134.63円付近まで瞬間的に反発したものの、戻りは限定的。4月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容となったことで再び売りが強まった。22時前には一時133.75円と日通し安値を更新した。
ただ、4日の安値133.50円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響も受けて、一時134.54円付近まで持ち直した。
・ユーロ円は下げ渋り。ユーロドルの下落につれた売りが先行すると一時146.13円と日通し安値を付けたものの、ドル円の持ち直しにつれた買いが入ると146.90円付近まで下げ幅を縮めた。
・ロンドン株式相場は3日続落。小高く始まったものの、米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から時間外のダウ先物が下落すると英株にも売りが波及した。商品相場の下落を背景にリオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は続落。米地銀パックウエスト・バンコープの預金が約1割流出していたことが判明すると米国株相場が下落。独株にも売りが波及した。米債務上限問題を巡る先行き不安も加わり、終盤下げ幅を広げた。個別ではバイエル(7.46%安)やフォルクスワーゲン(5.56%安)、シーメンス・エナジー(2.48%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.45円(11日15時時点比△0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.72円(▲0.70円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0913ドル(▲0.0065ドル)
FTSE100種総合株価指数:7730.58(前営業日比▲10.75)
ドイツ株式指数(DAX):15834.91(▲61.32)
10年物英国債利回り:3.707%(▲0.093%)
10年物独国債利回り:2.225%(▲0.063%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
英中銀、政策金利発表 4.50%に引き上げ 4.25%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは軟調だった。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を市場予想通り0.25%引き上げることを決めたと発表。議事要旨では「MPCメンバー内7人が0.25%の利上げを支持、2人が据え置きを支持した」と明らかにした。また、ベイリーBOE総裁は会見で「金利に関する方向性を示すつもりはない」「金利についてはエビデンス次第」などと発言した。
この結果が伝わった直後は売買が交錯したものの、欧米株価の下落でリスク・オフのドル買いが優勢になると、一時1.2497ドルと日通し安値を更新した。ベイリー総裁が一部通信社とのインタビューで「インフレが弱まりさえすれば、今回の利上げ局面は終わりに近い」との認識を示したこともポンド売りを促した。
・ユーロドルはさえない展開だった。米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から、ダウ平均が一時400ドル超下落するとリスク・オフのドル買いが優勢となった。23時過ぎに一時1.0900ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.15まで上昇した。
・ドル円は荒い値動き。日本時間夕刻に一時134.84円と日通し高値を付けたものの、米地銀パックウエスト・バンコープの預金が約1割流出していたことが判明すると時間外のダウ先物の下落や米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。
「米国連邦預金保険公社(FDIC)が預金保険基金に関する発表を本日行う予定」との報道が伝わると134.63円付近まで瞬間的に反発したものの、戻りは限定的。4月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容となったことで再び売りが強まった。22時前には一時133.75円と日通し安値を更新した。
ただ、4日の安値133.50円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響も受けて、一時134.54円付近まで持ち直した。
・ユーロ円は下げ渋り。ユーロドルの下落につれた売りが先行すると一時146.13円と日通し安値を付けたものの、ドル円の持ち直しにつれた買いが入ると146.90円付近まで下げ幅を縮めた。
・ロンドン株式相場は3日続落。小高く始まったものの、米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から時間外のダウ先物が下落すると英株にも売りが波及した。商品相場の下落を背景にリオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は続落。米地銀パックウエスト・バンコープの預金が約1割流出していたことが判明すると米国株相場が下落。独株にも売りが波及した。米債務上限問題を巡る先行き不安も加わり、終盤下げ幅を広げた。個別ではバイエル(7.46%安)やフォルクスワーゲン(5.56%安)、シーメンス・エナジー(2.48%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
(中村)