欧州マーケットダイジェスト・19日 株まちまち・金利上昇・ポンド高
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.78円(19日15時時点比△0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.66円(△0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0956ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:7898.77(前営業日比▲10.67)
ドイツ株式指数(DAX):15895.20(△12.53)
10年物英国債利回り:3.856%(△0.109%)
10年物独国債利回り:2.515%(△0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.8% 1.1%
前年比 10.1% 10.4%
CPIコア指数(前年比) 6.2% 6.2%
3月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.7% 1.2%
前年比 13.5% 13.8%
3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 6.9% 6.9%
3月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 5.7% 5.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドは上昇。3月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、英中銀(BOE)による利上げ継続が意識されるとポンドを買う動きが広がった。ポンドドルは一時1.2474ドル、ユーロポンドは0.8792ポンド、ポンド円は167.97円までポンド高に振れた。
・ドル円は底堅い動き。「来週27-28日の日銀金融政策決定会合でのYCC修正について、日銀内で慎重な意見が広がっている」との観測記事が伝わると円売り・ドル買いが先行。19時前に一時135.13円と3月10日以来の高値を付けた。
ただ、そのあとは約1カ月ぶりの高値を更新したことで利益確定目的の売りが優勢に。22時30分過ぎには一時134.29円付近まで下押しした。もっとも、米10年債利回りが3.63%台まで上昇すると134.86円付近まで強含んだ。
・ユーロドルは下値が堅い。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると、一時1.0917ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続が意識される中、ユーロ買いが入りやすく23時過ぎには1.0979ドル付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0984ドルを上抜けることは出来なかった。
・ユーロ円は底堅い。ドル円の上昇につれた買いが先行し一時147.86円と昨年10月21日以来約半年ぶりの高値を付けたものの、そのあとは147.08円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値147.05円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。2時前には147.74円付近まで持ち直した。
ECBは利上げを継続するとの観測が強まる一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日欧金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ユーロ買いが出やすかった。
・ロンドン株式相場は9日ぶりに小反落。3月英CPIが予想を上回ったことを受けて、BOEによる利上げ継続への警戒感から株売りが優勢となった。前日まで8日続伸しており、利益確定目的の売りも出やすかった。ただ、世界的な景気減速への警戒感が後退する中、押し目買いなどが入ると下げ渋った。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸し、昨年1月以来1年3カ月ぶりの高値となった。英インフレ指標の上振れで、インフレ圧力の根強さに改めて関心が向かうと、欧州株全般に売りが先行した。ただ、世界的な景気減速への警戒感が後退する中、押し目買い意欲は旺盛で終盤持ち直した。
・欧州債券相場は下落。英インフレ指標の上振れで、BOEが利上げを継続するとの見方から英国債が売られた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.78円(19日15時時点比△0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.66円(△0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0956ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:7898.77(前営業日比▲10.67)
ドイツ株式指数(DAX):15895.20(△12.53)
10年物英国債利回り:3.856%(△0.109%)
10年物独国債利回り:2.515%(△0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.8% 1.1%
前年比 10.1% 10.4%
CPIコア指数(前年比) 6.2% 6.2%
3月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.7% 1.2%
前年比 13.5% 13.8%
3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 6.9% 6.9%
3月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 5.7% 5.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドは上昇。3月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、英中銀(BOE)による利上げ継続が意識されるとポンドを買う動きが広がった。ポンドドルは一時1.2474ドル、ユーロポンドは0.8792ポンド、ポンド円は167.97円までポンド高に振れた。
・ドル円は底堅い動き。「来週27-28日の日銀金融政策決定会合でのYCC修正について、日銀内で慎重な意見が広がっている」との観測記事が伝わると円売り・ドル買いが先行。19時前に一時135.13円と3月10日以来の高値を付けた。
ただ、そのあとは約1カ月ぶりの高値を更新したことで利益確定目的の売りが優勢に。22時30分過ぎには一時134.29円付近まで下押しした。もっとも、米10年債利回りが3.63%台まで上昇すると134.86円付近まで強含んだ。
・ユーロドルは下値が堅い。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると、一時1.0917ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続が意識される中、ユーロ買いが入りやすく23時過ぎには1.0979ドル付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0984ドルを上抜けることは出来なかった。
・ユーロ円は底堅い。ドル円の上昇につれた買いが先行し一時147.86円と昨年10月21日以来約半年ぶりの高値を付けたものの、そのあとは147.08円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値147.05円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。2時前には147.74円付近まで持ち直した。
ECBは利上げを継続するとの観測が強まる一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日欧金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ユーロ買いが出やすかった。
・ロンドン株式相場は9日ぶりに小反落。3月英CPIが予想を上回ったことを受けて、BOEによる利上げ継続への警戒感から株売りが優勢となった。前日まで8日続伸しており、利益確定目的の売りも出やすかった。ただ、世界的な景気減速への警戒感が後退する中、押し目買いなどが入ると下げ渋った。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸し、昨年1月以来1年3カ月ぶりの高値となった。英インフレ指標の上振れで、インフレ圧力の根強さに改めて関心が向かうと、欧州株全般に売りが先行した。ただ、世界的な景気減速への警戒感が後退する中、押し目買い意欲は旺盛で終盤持ち直した。
・欧州債券相場は下落。英インフレ指標の上振れで、BOEが利上げを継続するとの見方から英国債が売られた。
(中村)