欧州マーケットダイジェスト・24日 株高・円高・ポンド高

(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.40円(24日15時時点比▲0.52円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.07円(▲0.87円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0409ドル(▲0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:7466.60(前営業日比△1.36)
ドイツ株式指数(DAX):14539.56(△111.97)
10年物英国債利回り:3.038%(△0.027%)
10年物独国債利回り:1.850%(▲0.080%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月仏企業景況感指数         102        102
スウェーデン中銀、政策金利    2.50%に引き上げ   1.75%
11月独Ifo企業景況感指数       86.3      84.5・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩和するとの見方から、円買い・ドル売りが先行。米感謝祭で市場の流動性が低下する中、市場では「薄商いを狙って仕掛け的な売りが出た」との声も聞かれ、20時過ぎに一時138.06円と日通し安値を付けた。その後の戻りも138.50円付近にとどまった。

・ユーロドルはもみ合い。米国が大幅利上げの姿勢を緩めるとの見方からユーロ買い・ドル売りが入った半面、独長期金利の低下に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため、相場は方向感が出なかった。20時30分過ぎに一時1.0382ドルと日通し安値を付けたあとは1.0400ドルを挟んだもみ合いに終始した。米国市場が感謝祭の祝日で休場のため、市場参加者が減少し商いは低調だった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(10月27日分)では「0.75%の利上げは非常に多くのメンバーが支持した一方、少数のメンバーは0.50%の利上げを希望」「インフレ見通しが引き続き悪化しているとの見方が広く共有」との見解が示された。

・ポンドドルはじり高。英長期金利が上昇する中、0時30分過ぎに一時1.2154ドルと日通し高値を更新した。ユーロポンドは一時0.8572ポンドまでユーロ安・ポンド高に振れた。

・ユーロ円は軟調。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りが優勢になると、一時143.66円と日通し安値を更新した。その後の戻りも144.18円付近にとどまった。

・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。前日の米国株相場の上昇が投資家心理の支えとなり、買いが先行したものの、その後は下げに転じるなど方向感に乏しい展開となった。セグロやユナイト・グループなど不動産株が買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。米利上げペースが減速するとの観測を背景に、株買いが優勢となった。ただ、米国市場が休場となる中、積極的に上値を試す展開にはならなかった。個別ではボノビア(5.74%高)やシーメンス・エナジー(4.13%高)、コベストロ(3.53%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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