欧州マーケットダイジェスト・22日 株まちまち・ドル高・円安

(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.62円(22日15時時点比△0.87円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.78円(△0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0878ドル(▲0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7469.51(前営業日比▲12.48)
ドイツ株式指数(DAX):15957.82(△57.29)
10年物英国債利回り:4.155%(△0.050%)
10年物独国債利回り:2.560%(▲0.006%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲16.9     ▲17.8・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.3615%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けると円買い・ドル売りが先行。22時前に一時148.60円付近まで値を下げた。
 ただ、前日の高値148.60円付近がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。前週分の米新規失業保険申請件数が20.9万件と予想の22.6万件より強い内容だったことが分かると買い戻しがさらに進んだ。
 米ミシガン大学が発表した11月消費者態度指数(確報値)や消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると米10年債利回りが上昇に転じ、ドル買いが加速。0時30分過ぎには一時149.75円まで上値を伸ばした。
 なお、ミシガン大が発表した消費者の期待インフレ率は1年先が4.5%と予想の4.4%の上回り、5年先も3.2%と予想の3.1%を上回った。

・ユーロドルは頭が重かった。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったことが伝わると、米長期金利が上昇し全般ドル買いが優勢となった。0時過ぎには一時1.0852ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.21まで上昇した。

・ユーロ円は堅調。ドル円が下押ししたタイミングでユーロ円にも売りが波及すると、22時前に162.10円まで下げたものの、NY勢が本格参入したあとは底堅く推移した。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出て一時162.84円と日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。11月に入って上昇基調を強めていただけに、この日も利益確定目的の売りなどが出やすかった。ただ、他の欧州株相場の上昇を受けて下値は限定的だった。原油先物価格の下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られた。

・フランクフルト株式相場は上昇。イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦闘を4日間休止すると伝わり、地政学リスクへの警戒が和らぐと買いが優勢となった。個別ではシムライズ(2.76%高)やシーメンス・ヘルシニアーズ(1.83%高)、バイヤスドルフ(1.79%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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