欧州マーケットダイジェスト・21日 株安・金利低下・ドル買い戻し

(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.96円(21日15時時点比△0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.58円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0921ドル(▲0.0035ドル)
FTSE100種総合株価指数:7481.99(前営業日比▲14.37)
ドイツ株式指数(DAX):15900.53(▲0.80)
10年物英国債利回り:4.105%(▲0.020%)
10年物独国債利回り:2.566%(▲0.045%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。米利上げ打ち止め観測の高まりなどを背景に、この日も円買い・ドル売りが先行。17時30分過ぎに一時147.15円と9月14日以来の安値を付けた。市場では「今週は米感謝祭を控えていることから、ポジション調整目的の円買い・ドル売りが中心となっている」との声が聞かれた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、じりじりと下値を切り上げた。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測されると、一時148.04円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは頭が重かった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方からユーロ買い・ドル売りが優勢となり、アジア市場では一時1.0965ドルと8月11日以来の高値を付けた。
 ただ、NY市場に入るとさえない展開に。米感謝祭を控えて、ポジション調整目的の売りが出たほか、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測されると1.0914ドルと日通し安値を付けた。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はこの日、「今後の決定は今後のデータ次第、インフレ目標を達成できないリスクが高まっていると判断した場合には行動する」「今後数カ月間に総合インフレ率が再び若干上昇すると予想」「今は勝利宣言を始める時期ではない」などと語った。

・ユーロ円はドル円の下落につれた売りが先行し、17時30分過ぎに一時161.25円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は161円台半ばでのもみ合いに終始した。

・ロンドン株式相場は続落。日本や中国などのアジア株相場の下落を受けて、英株にも売りが波及した。11月に入って上昇基調を強めていたため、利益確定などの売りが出やすかった面もある。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場はほぼ横ばい。新規の取引材料に乏しく、持ち高を傾ける動きは限られた。個別ではシーメンス・エナジー(7.93%安)やボノビア(3.18%安)などの下げが目立った半面、ラインメタル(3.69%高)やシムライズ(2.39%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。


(中村)
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