欧州マーケットダイジェスト・20日 株まちまち・金利低下・ポンド安
(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.89円(20日15時時点比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.67円(△0.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0958ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7715.68(前営業日比△77.65)
ドイツ株式指数(DAX):16733.05(▲11.36)
10年物英国債利回り:3.528%(▲0.124%)
10年物独国債利回り:1.971%(▲0.045%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲0.5% ▲0.1%
1月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲25.1 ▲27.6・改
11月英消費者物価指数(CPI)
前月比 ▲0.2% 0.0%
前年比 3.9% 4.6%
CPIコア指数(前年比) 5.1% 5.7%
10月ユーロ圏経常収支(季調済) 338億ユーロの黒字 312億ユーロの黒字
10月ユーロ圏建設支出
前月比 ▲1.0% 0.9%・改
前年比 ▲0.7% 0.7%・改
12月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲15.1 ▲16.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは軟調。11月英消費者物価指数(CPI)が前月比▲0.2%/前年同月比3.9%と予想の前月比0.1%/前年同月比4.4%を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前年同月比5.1%と予想の5.6%より弱い内容だったことが分かると、英中銀(BOE)が近い将来利下げに動くとの観測が高まりポンド売りを促した。22時前には一時1.2630ドルと日通し安値を付けた。
・ドル円は下げ渋り。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時3.8696%前後と7月27日以来の低水準を更新すると円買い・ドル売りが先行。20時過ぎに一時143.27円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが3.91%台まで低下幅を縮めたほか、12月米消費者信頼感指数が110.7と予想の104.0を上回ったことなどが相場を下支えし、143.94円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルはもみ合い。米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など年内最後の重要イベントを通過したことで、値動きが鈍くなっている。市場では「来週のクリスマスに伴い長期休暇を取る参加者も多く、商いが細っている」との指摘もあった。
なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「追加利上げは不要、現行水準を維持すべき」「利下げはすべきだが、直ちにではない」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は下値が堅い。21時前に一時156.79円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、1時過ぎには157.73円付近まで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は3日続伸。前日の米株式市場でダウ平均が連日で史上最高値を更新すると、投資家心理が上向き、英株にも買いが集まった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は小反落。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、買い一巡後は上値が重くなった。個別ではDHLグループ(1.93%安)やSAP(1.46%安)、エアバス(1.42%安)などの下げが目立った。半面、シーメンス・エナジー(2.89%高)やフレゼニウス(2.52%高)などは買われた。
・欧州債券相場は上昇。欧州中央銀行(ECB)が来年利下げに動くとの観測が根強く、独国債に買いが入った。独10年債利回りは一時1.954%前後と3月20日以来9カ月ぶりの低水準を付けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=143.89円(20日15時時点比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.67円(△0.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0958ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7715.68(前営業日比△77.65)
ドイツ株式指数(DAX):16733.05(▲11.36)
10年物英国債利回り:3.528%(▲0.124%)
10年物独国債利回り:1.971%(▲0.045%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲0.5% ▲0.1%
1月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲25.1 ▲27.6・改
11月英消費者物価指数(CPI)
前月比 ▲0.2% 0.0%
前年比 3.9% 4.6%
CPIコア指数(前年比) 5.1% 5.7%
10月ユーロ圏経常収支(季調済) 338億ユーロの黒字 312億ユーロの黒字
10月ユーロ圏建設支出
前月比 ▲1.0% 0.9%・改
前年比 ▲0.7% 0.7%・改
12月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲15.1 ▲16.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは軟調。11月英消費者物価指数(CPI)が前月比▲0.2%/前年同月比3.9%と予想の前月比0.1%/前年同月比4.4%を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前年同月比5.1%と予想の5.6%より弱い内容だったことが分かると、英中銀(BOE)が近い将来利下げに動くとの観測が高まりポンド売りを促した。22時前には一時1.2630ドルと日通し安値を付けた。
・ドル円は下げ渋り。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時3.8696%前後と7月27日以来の低水準を更新すると円買い・ドル売りが先行。20時過ぎに一時143.27円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが3.91%台まで低下幅を縮めたほか、12月米消費者信頼感指数が110.7と予想の104.0を上回ったことなどが相場を下支えし、143.94円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルはもみ合い。米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など年内最後の重要イベントを通過したことで、値動きが鈍くなっている。市場では「来週のクリスマスに伴い長期休暇を取る参加者も多く、商いが細っている」との指摘もあった。
なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「追加利上げは不要、現行水準を維持すべき」「利下げはすべきだが、直ちにではない」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は下値が堅い。21時前に一時156.79円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、1時過ぎには157.73円付近まで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は3日続伸。前日の米株式市場でダウ平均が連日で史上最高値を更新すると、投資家心理が上向き、英株にも買いが集まった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は小反落。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、買い一巡後は上値が重くなった。個別ではDHLグループ(1.93%安)やSAP(1.46%安)、エアバス(1.42%安)などの下げが目立った。半面、シーメンス・エナジー(2.89%高)やフレゼニウス(2.52%高)などは買われた。
・欧州債券相場は上昇。欧州中央銀行(ECB)が来年利下げに動くとの観測が根強く、独国債に買いが入った。独10年債利回りは一時1.954%前後と3月20日以来9カ月ぶりの低水準を付けた。
(中村)