ニューヨーク外国為替市場概況・9日 ユーロドル、3日ぶり反発

 9日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0782ドルと前営業日NY終値(1.0748ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、21時前に一時1.0724ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。前週分の米新規失業保険申請件数が23.1万件と予想の21.5万件より弱い内容となったことや、好調な米30年債入札後を受けて米10年債利回りが4.44%台まで低下すると全般ドル売りが活発化。4時30分過ぎに一時1.0784ドルと日通し高値を更新した。

 ドル円は4日ぶりに小反落。終値は155.48円と前営業日NY終値(155.53円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。低調な米労働指標を手掛かりに円買い・ドル売りが先行。好調な米30年債入札後に米長期金利が低下幅を拡大すると全般ドル売りが優勢となり、一時155.40円付近まで下押しした。

 ユーロ円は4日続伸。終値は167.63円と前営業日NY終値(167.19円)と比べて44銭程度のユーロ高水準。英国やドイツの株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると円売り・ユーロ買いが先行。米国株相場の上昇も相場の支援材料となり、0時30分過ぎに一時167.75円と日通し高値を付けた。

 メキシコペソは上昇。メキシコ中銀はこの日、市場予想通り政策金利を11.00%で据え置くことを決めたものの、声明では「金融政策は引き続き引き締め的となる」と指摘し、2024年第2四半期から2025年第3四半期までのインフレ見通しを上方修正した。この結果を受けて全般ペソ買いが優勢になると、対ドルでは一時16.7757ペソと4月16日以来の高値を更新した。対円でも9.27円までペソ高に振れた。

本日の参考レンジ
ドル円:155.17円 - 155.95円
ユーロドル:1.0724ドル - 1.0784ドル
ユーロ円:166.75円 - 167.75円


(中村)
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