13日香港株=上値重い展開か、政策期待続くも利益確定売りに警戒

 週明け13日の香港市場は上値の重い展開か。中国当局が、相互取引制度を通じて香港株に投資する本土個人投資家を対象に配当金にかかる所得税を免除するとの期待が引き続き地合いを支える半面、ハンセン指数は前週末に昨年8月11日以来、およそ9カ月ぶりの高値で終えた後とあって、利益確定売りが警戒されそうだ。今週は15日に米物価統計の発表を控えていることから、内容を見極めようと、様子見ムードが広がる可能性がある。

 前週末に4月の中国の物価統計と金融統計が発表された。消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったものの、生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)、マネーサプライM2、人民元建て融資増加額は予想から下振れした。今週は17日に小売売上高など4月の中国の主要経済指標が発表される。

 10日のNY市場でダウ平均は125米ドル高と8営業日続伸。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げ転換するとの期待が根強く、主力株に買いが続いた。一方、ハイテク株比率のナスダック総合指数は小幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回った半面、BYD(01211)、理想汽車(02015)などが下回って引けた。
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