欧州マーケットダイジェスト・14日 株まちまち・円安・ドル失速
(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.50円(14日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.32円(△0.61円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0819ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:8428.13(前営業日比△13.14)
ドイツ株式指数(DAX):18716.42(▲25.80)
10年物英国債利回り:4.173%(▲0.001%)
10年物独国債利回り:2.548%(△0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.5% 0.5%
前年比 2.2% 2.2%
4月英雇用統計
失業率 4.1% 4.1%・改
失業保険申請件数 0.89万件 ▲0.24万件・改
1-3月英失業率(ILO方式) 4.3% 4.2%
4月スイス生産者輸入価格(前月比) 0.6% 0.1%
5月独ZEW景況感指数 47.1 42.9
5月ユーロ圏ZEW景況感指数 47.0 43.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。5月独ZEW景況感指数が47.1と予想の46.0を上回ったことが伝わるとユーロ買い・ドル売りが先行したものの、米労働省が発表した4月米卸売物価指数(PPI)が前月比で予想を上回ると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となり、一時1.0768ドルと日通し安値を付けた。
ただ、米PPIの上振れは3月の数値が大幅に下方修正された影響だったこともあり、米金利の上昇とドル高は一時的なものにとどまった。米長期金利が低下に転じると一転ドル売りが優勢となり、24時前に一時1.0826ドルと日通し高値を更新した。
なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「ここ数カ月インフレ沈静化に進展がなかったことを踏まえ、当局は忍耐強くあるべきで、政策金利を引き続き高水準に維持する必要がある」「FRBが再利上げを迫られる可能性は低い」と改めて表明した。また、PPIの結果については「かなりまちまちな内容だった」と指摘した。
・ドル円は方向感に乏しい展開。米PPIの上振れをきっかけに円売り・ドル買いが先行すると21時30分過ぎに一時156.74円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。一時は4.52%台まで上昇した米10年債利回りが4.44%台まで低下したことも相場の重しとなり、22時30分前には156.23円付近まで下押しした。もっとも、オセアニア時間に付けた日通し安値156.14円が目先サポートとして働くと下げ渋った。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時169.36円と本日高値を更新した。市場では「前日のイエレン米財務長官の発言で政府・日銀による為替介入への警戒感が後退しており、円売りが出やすい地合いだ」との指摘もあった。
・ロンドン株式相場は反発。英中銀(BOE)が早期利下げに踏み切るとの観測が高まる中、運用リスクをとる動きが広がった。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続落。米金融政策を占ううえで重要な米物価指標の発表を控えて、積極的な買いは手控えられた。個別ではブレンターク(8.22%安)やハノーバー再保険(3.53%安)、ラインメタル(2.72%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.50円(14日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.32円(△0.61円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0819ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:8428.13(前営業日比△13.14)
ドイツ株式指数(DAX):18716.42(▲25.80)
10年物英国債利回り:4.173%(▲0.001%)
10年物独国債利回り:2.548%(△0.038%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.5% 0.5%
前年比 2.2% 2.2%
4月英雇用統計
失業率 4.1% 4.1%・改
失業保険申請件数 0.89万件 ▲0.24万件・改
1-3月英失業率(ILO方式) 4.3% 4.2%
4月スイス生産者輸入価格(前月比) 0.6% 0.1%
5月独ZEW景況感指数 47.1 42.9
5月ユーロ圏ZEW景況感指数 47.0 43.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。5月独ZEW景況感指数が47.1と予想の46.0を上回ったことが伝わるとユーロ買い・ドル売りが先行したものの、米労働省が発表した4月米卸売物価指数(PPI)が前月比で予想を上回ると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となり、一時1.0768ドルと日通し安値を付けた。
ただ、米PPIの上振れは3月の数値が大幅に下方修正された影響だったこともあり、米金利の上昇とドル高は一時的なものにとどまった。米長期金利が低下に転じると一転ドル売りが優勢となり、24時前に一時1.0826ドルと日通し高値を更新した。
なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「ここ数カ月インフレ沈静化に進展がなかったことを踏まえ、当局は忍耐強くあるべきで、政策金利を引き続き高水準に維持する必要がある」「FRBが再利上げを迫られる可能性は低い」と改めて表明した。また、PPIの結果については「かなりまちまちな内容だった」と指摘した。
・ドル円は方向感に乏しい展開。米PPIの上振れをきっかけに円売り・ドル買いが先行すると21時30分過ぎに一時156.74円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。一時は4.52%台まで上昇した米10年債利回りが4.44%台まで低下したことも相場の重しとなり、22時30分前には156.23円付近まで下押しした。もっとも、オセアニア時間に付けた日通し安値156.14円が目先サポートとして働くと下げ渋った。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時169.36円と本日高値を更新した。市場では「前日のイエレン米財務長官の発言で政府・日銀による為替介入への警戒感が後退しており、円売りが出やすい地合いだ」との指摘もあった。
・ロンドン株式相場は反発。英中銀(BOE)が早期利下げに踏み切るとの観測が高まる中、運用リスクをとる動きが広がった。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続落。米金融政策を占ううえで重要な米物価指標の発表を控えて、積極的な買いは手控えられた。個別ではブレンターク(8.22%安)やハノーバー再保険(3.53%安)、ラインメタル(2.72%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
(中村)