NYマーケットダイジェスト・24日 ナスダック最高値・金利低下・ユーロ高
(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.99円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=170.23円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0847ドル(△0.0032ドル)
ダウ工業株30種平均:39069.59ドル(△4.33ドル)
ナスダック総合株価指数:16920.80(△184.77)
10年物米国債利回り:4.46%(▲0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=77.72ドル(△0.85ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2334.5ドル(▲2.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米耐久財受注額
前月比 0.7% 0.8%・改
輸送用機器を除く前月比 0.4% 0.0%・改
5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
69.1 67.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは5日ぶりに反発。5月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を上回ったものの、消費者の期待インフレ率が予想を下回り、速報値から下方修正されたため全般ドル売りが先行した。米長期金利の指標である米10年債利回りが低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを促し、1時30分前に1.0858ドルと日通し高値を更新した。市場では「米国と英国の3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入った」との声も聞かれた。
ナーゲル独連銀総裁はこの日、「欧州中央銀行(ECB)はおそらく6月に利下げする可能性がある」としながらも、追加利下げについては「9月まで待たなければならないだろう」などと発言。「ECBが6月に利下げに踏み切っても、その後の利下げペースは緩やかなものにとどまる」との見方もユーロを下支えした。
・ドル円は小幅ながら3日続伸。米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回るとじり安の展開となった。1時30分過ぎに一時156.82円と日通し安値を更新した。
なお、神田財務官は先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席後、記者団に対して「為替、過度な変動があれば適切な行動をとる」と話したものの、イエレン米財務長官が「為替介入はめったに使用されない手段であるべき」との見解を繰り返す中、円買い・ドル売りでの反応は鈍かった。
もっとも、米国の3連休を控えた週末とあって大きな方向感は出なかった。今日の高値は東京時間に付けた157.15円で値幅は33銭程度だった。
・ユーロ円は上昇。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが出たほか、米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが出ると一時170.50円と4月29日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。その後の下押しも170.17円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反発。前日に急落した反動で押し目買いなどが入った。ただ、3連休を前に積極的な買いも入りにくく、上値は限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、史上最高値で取引を終えた。今週好決算を発表したエヌビディアに買いが続いた。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やテスラなども値を上げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。3連休の週末を控えて、持ち高調整目的の買いが入った。米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回ったことも債券買いを誘った。なお、この日はメモリアルデーの前営業日で短縮取引だった。
・原油先物相場は5日ぶりに反発。前日に約3カ月ぶりの水準まで下げたため、本日は値ごろ感から買い優勢となった。米国ではメモリアルデーの連休からドライブシーズンが始まるとされ、ガソリン需要拡大への期待も相場の支えとなった。
・金先物相場は小幅に4日続落。時間外では2330ドル割れで下値を試す場面もあったが、NY勢の本格参入後は持ち直した。もっとも今週は米金融当局者から早期利下げ慎重論が相次ぎ、FOMC議事要旨もタカ派に振れたこともあり、金利がつかない金の上値は重いままだった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.99円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=170.23円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0847ドル(△0.0032ドル)
ダウ工業株30種平均:39069.59ドル(△4.33ドル)
ナスダック総合株価指数:16920.80(△184.77)
10年物米国債利回り:4.46%(▲0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=77.72ドル(△0.85ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2334.5ドル(▲2.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米耐久財受注額
前月比 0.7% 0.8%・改
輸送用機器を除く前月比 0.4% 0.0%・改
5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
69.1 67.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは5日ぶりに反発。5月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を上回ったものの、消費者の期待インフレ率が予想を下回り、速報値から下方修正されたため全般ドル売りが先行した。米長期金利の指標である米10年債利回りが低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを促し、1時30分前に1.0858ドルと日通し高値を更新した。市場では「米国と英国の3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入った」との声も聞かれた。
ナーゲル独連銀総裁はこの日、「欧州中央銀行(ECB)はおそらく6月に利下げする可能性がある」としながらも、追加利下げについては「9月まで待たなければならないだろう」などと発言。「ECBが6月に利下げに踏み切っても、その後の利下げペースは緩やかなものにとどまる」との見方もユーロを下支えした。
・ドル円は小幅ながら3日続伸。米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回るとじり安の展開となった。1時30分過ぎに一時156.82円と日通し安値を更新した。
なお、神田財務官は先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席後、記者団に対して「為替、過度な変動があれば適切な行動をとる」と話したものの、イエレン米財務長官が「為替介入はめったに使用されない手段であるべき」との見解を繰り返す中、円買い・ドル売りでの反応は鈍かった。
もっとも、米国の3連休を控えた週末とあって大きな方向感は出なかった。今日の高値は東京時間に付けた157.15円で値幅は33銭程度だった。
・ユーロ円は上昇。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが出たほか、米国株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが出ると一時170.50円と4月29日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。その後の下押しも170.17円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反発。前日に急落した反動で押し目買いなどが入った。ただ、3連休を前に積極的な買いも入りにくく、上値は限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、史上最高値で取引を終えた。今週好決算を発表したエヌビディアに買いが続いた。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やテスラなども値を上げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。3連休の週末を控えて、持ち高調整目的の買いが入った。米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回ったことも債券買いを誘った。なお、この日はメモリアルデーの前営業日で短縮取引だった。
・原油先物相場は5日ぶりに反発。前日に約3カ月ぶりの水準まで下げたため、本日は値ごろ感から買い優勢となった。米国ではメモリアルデーの連休からドライブシーズンが始まるとされ、ガソリン需要拡大への期待も相場の支えとなった。
・金先物相場は小幅に4日続落。時間外では2330ドル割れで下値を試す場面もあったが、NY勢の本格参入後は持ち直した。もっとも今週は米金融当局者から早期利下げ慎重論が相次ぎ、FOMC議事要旨もタカ派に振れたこともあり、金利がつかない金の上値は重いままだった。
(中村)