ニューヨーク外国為替市場概況・3日 ドル円、反落

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は156.08円と前営業日NY終値(157.31円)と比べて1円23銭程度のドル安水準だった。5月米ISM製造業景況指数が48.7と予想の49.6を下回ったほか、4月米建設支出が前月比0.1%減と予想の0.2%増に反して減少すると米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.38%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、一時155.95円と日通し安値を更新した。米株式市場でダウ平均が一時430ドル超下落したことも相場の重し。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.08まで低下した。

 ユーロドルは3日続伸。終値は1.0904ドルと前営業日NY終値(1.0848ドル)と比べて0.0056ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)が今週6日にも利下げを決めるとの観測が相場の重しとなり、欧州市場では一時1.0828ドルまで値を下げた。
 ただ、NYの取引時間帯に入ると米経済指標の下振れを受けて全般ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て、取引終了間際には一時1.0905ドルと3月21日以来の高値を付けた。

 ユーロ円は反落。終値は170.19円と前営業日NY終値(170.62円)と比べて43銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出ると一時169.72円と本日安値を更新した。ダウ平均の下落を背景にリスク・オフの円買いも入った。

 メキシコペソは軟調だった。メキシコ大統領選では初の女性となるシェインバウム氏が勝利を収めたが、為替市場ではペソロングを手仕舞う動きが優勢となった。原油先物価格の急落を受けて、産油国通貨とされるペソに売りが出た面もあった。対円では8.80円、対ドルでは17.7476ペソといずれも4月19日以来の安値を付けた。
 なお、メキシコ株式市場では代表的な株式指数であるボルサ指数は6%を超す急落となった。

本日の参考レンジ
ドル円:155.95円 - 157.47円
ユーロドル:1.0828ドル - 1.0905ドル
ユーロ円:169.72円 - 170.89円

(中村)
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