欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、一時上昇

 6日の欧州外国為替市場でユーロドルは上昇するも一時的。22時時点では1.0881ドルと20時時点(1.0876ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)は市場予想通り政策金利の0.25%利下げを発表。声明で「2024年と2025年の総合インフレ率とコアインフレ率の最新のユーロ圏スタッフ予測は上方修正」などが伝わったこともあり、直後の市場はユーロ買いで反応した。その後発表された米労働指標の結果を受けて米10年債利回りが一時4.27%台まで低下したことも追い風となり、1.0902ドルまで上昇して日通し高値を更新。もっとも、買いの勢いが一服すると1.0870ドル台まで押し戻される場面も見られた。

 ドル円は切り返し。22時時点では156.27円と20時時点(156.03円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。前週分の新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数が小幅ながら予想より増加したことで、米10年債利回りが低下するとともに155.90円台まで下押し。ただ、下げが一巡すると156.30円台まで値を戻して本日高値に接近した。

 ユーロ円は小高い。22時時点では170.05円と20時時点(169.71円)と比べて34銭程度のユーロ高水準だった。ECB理事会後に170.15円まで上昇した後は、170円を挟んでのもみ合いが続いた。
 

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.37円 - 156.38円
ユーロドル:1.0862ドル - 1.0902ドル
ユーロ円:169.22円 - 170.15円


(川畑)
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