NYマーケットダイジェスト・6日 株まちまち・金利上昇・円高
(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.61円(前営業日比▲0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.47円(▲0.21円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0890ドル(△0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:38886.17ドル(△78.84ドル)
ナスダック総合株価指数:17173.12(▲14.78)
10年物米国債利回り:4.29%(△0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=75.55ドル(△1.48ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2390.9ドル(△15.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
(前年比) ▲20.3% ▲3.3%
4月米貿易収支
746億ドルの赤字 686億ドルの赤字・改
1-3月期米非農業部門労働生産性改定値
(前期比) 0.2% 0.3%
前週分の米新規失業保険申請件数
22.9万件 22.1万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると、21時前に一時1.0862ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0854ドルが目先サポートとして働くと下げ止まった。ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げたものの、今回の利下げについては織り込みが進んでいたため、ECBの発表を受けてユーロ買い・ドル売りで反応。市場では「今後の利下げに慎重なタカ派的な利下げ」との受け止めもあり、21時30分過ぎには1.0902ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、明日7日に5月米雇用統計の発表を控えており、ユーロ買いの勢いは長続きしなかった。
・ドル円は反落。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。22時過ぎに一時156.44円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値156.48円が目先レジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。明日の米雇用統計を前に様子見ムードも広がる中、4時30分過ぎには155.48円付近まで下押しした。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことも相場の重し。
・ユーロ円も反落。22時過ぎに一時170.28円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。5時前には169.31円付近まで下押しした。ドル円と似た動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。前日の5月ADP全米雇用報告に続き、本日発表の前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると、米利下げ時期が遅れるとの懸念が後退。株買いが優勢となった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに小反落。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。前日に最高値を付けたエヌビディアは利食い売りに押され1%超下げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは6日ぶりに反落。「ECBは追加利下げを急いでいない」との見方から独国債が下落すると米国債にも売りが波及したものの、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると買い戻しが入り下げ幅を縮めた。
・原油先物相場は続伸。明日に5月米雇用統計の発表を控えるなか、昨日に続き米雇用指標が悪化したことから、米利下げ先延ばし観測が後退。金利低下が景気を下支えして、エネルギー消費を後押しするとの見方が原油相場の支援となった。
・金先物相場は続伸。明日7日に米雇用統計発表を控えるなか、昨日のADP全米雇用報告に続き、本日発表の米失業保険関係の数値も悪化。リスク回避資産とされる金が買われた。米金利の低位での推移も、金利が付かない資産である金の投資妙味を相対的に高めることに寄与した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=155.61円(前営業日比▲0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.47円(▲0.21円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0890ドル(△0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:38886.17ドル(△78.84ドル)
ナスダック総合株価指数:17173.12(▲14.78)
10年物米国債利回り:4.29%(△0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=75.55ドル(△1.48ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2390.9ドル(△15.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
(前年比) ▲20.3% ▲3.3%
4月米貿易収支
746億ドルの赤字 686億ドルの赤字・改
1-3月期米非農業部門労働生産性改定値
(前期比) 0.2% 0.3%
前週分の米新規失業保険申請件数
22.9万件 22.1万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると、21時前に一時1.0862ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0854ドルが目先サポートとして働くと下げ止まった。ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げたものの、今回の利下げについては織り込みが進んでいたため、ECBの発表を受けてユーロ買い・ドル売りで反応。市場では「今後の利下げに慎重なタカ派的な利下げ」との受け止めもあり、21時30分過ぎには1.0902ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、明日7日に5月米雇用統計の発表を控えており、ユーロ買いの勢いは長続きしなかった。
・ドル円は反落。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。22時過ぎに一時156.44円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値156.48円が目先レジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。明日の米雇用統計を前に様子見ムードも広がる中、4時30分過ぎには155.48円付近まで下押しした。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことも相場の重し。
・ユーロ円も反落。22時過ぎに一時170.28円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。5時前には169.31円付近まで下押しした。ドル円と似た動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。前日の5月ADP全米雇用報告に続き、本日発表の前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると、米利下げ時期が遅れるとの懸念が後退。株買いが優勢となった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに小反落。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。前日に最高値を付けたエヌビディアは利食い売りに押され1%超下げた。
・米国債券相場で長期ゾーンは6日ぶりに反落。「ECBは追加利下げを急いでいない」との見方から独国債が下落すると米国債にも売りが波及したものの、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると買い戻しが入り下げ幅を縮めた。
・原油先物相場は続伸。明日に5月米雇用統計の発表を控えるなか、昨日に続き米雇用指標が悪化したことから、米利下げ先延ばし観測が後退。金利低下が景気を下支えして、エネルギー消費を後押しするとの見方が原油相場の支援となった。
・金先物相場は続伸。明日7日に米雇用統計発表を控えるなか、昨日のADP全米雇用報告に続き、本日発表の米失業保険関係の数値も悪化。リスク回避資産とされる金が買われた。米金利の低位での推移も、金利が付かない資産である金の投資妙味を相対的に高めることに寄与した。
(中村)