欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、上昇

 7日の欧州外国為替市場でドル円は上昇。22時時点では156.78円と20時時点(155.57円)と比べて1円21銭程度のドル高水準だった。5月米雇用統計は非農業部門雇用者数が27.2万人増と予想(18.5万人増)を大きく上回ったほか、平均時給も予想より強い内容だった。これを受けてドル買いが活発化する中で156.88円まで急伸した。

 カナダドル円は強含み。5月カナダ雇用統計は、失業率が6.2%と予想と一致、就業者数は2.67万人増と予想(2.25万人増)を上回る伸びとなった。対ドルでは下落しているが、その他通貨に対してはカナダドル買いが優勢になり、カナダドル円は114.37円まで上昇した。

 ユーロドルは売り優勢。22時時点では1.0833ドルと20時時点(1.0888ドル)と比べて0.0055ドル程度のユーロ安水準だった。5月米雇用統計を受けてドル買いが強まる中、1.0821ドルまで下値を広げて5月31日以来の安値を付けた。なお、米10年債利回りは4.43%目前まで上昇している。

 ユーロ円は、ドル円につれた展開。22時時点では169.84円と20時時点(169.39円)と比べて45銭程度のユーロ高水準だった。米雇用統計発表時にユーロドルの下げに連れて169.30円台に下押すも、その後はドル円が大きく上昇した影響をより強く受けて169.97円まで切り返した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.12円 - 156.88円
ユーロドル:1.0821ドル - 1.0902ドル
ユーロ円:168.94円 - 169.97円


(川畑)
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