ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、買い戻し

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い戻し。4時時点では156.60円と2時時点(155.80円)と比べて80銭程度のドル高水準だった。この日まで開催されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が予想通り5.25-5.50%で据え置かれた。声明文では前回までの「2%のインフレ目標に向けてさらなる進展は見られていない」から「緩やかな前進が見られた」に文言が変更された一方、同時に公表された金利見通しでは2024年末時点の中央値が5.125%と前回の4.625%から上方修正された。年内の利下げ回数が前回までの3回から1回のみへと修正されたことを受け、米金利の低下幅縮小とともにドル買いで反応。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言も伝わるなか、156.60円台まで下値を切り上げた。
 なお、パウエルFRB議長は記者会見で「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」「インフレに対する信頼を高めるには、より良いデータが必要」などの見解を示した。

 ユーロドルは伸び悩み。4時時点では1.0812ドルと2時時点(1.0844ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。FOMCの結果公表後は全般にドルの買い戻しが入った流れに沿って、1.0808ドル付近まで上値を切り下げた。

 ユーロ円は4時時点では169.31円と2時時点(168.95円)と比べて36銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれて円売り・ユーロ買いが進み、本日高値の169.40円に迫る水準まで値を上げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.72円 - 157.37円
ユーロドル:1.0735ドル - 1.0852ドル
ユーロ円:168.66円 - 169.40円

(岩間)
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