NY為替見通し=イベントこなし一服感も「データ次第」、指標の強弱・方向性を注視

 昨日の5月米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた上下を経てドル円の動意に一服感は生じているが、引き続き為替の行方に最も大きな影響を与える金融政策の行方は「データ次第」と考えられ、米金利動向を反映したドル円の動きも「データ次第」だろう。

 本日のNYタイムは、金融政策の行方を左右するインフレ指標や雇用指標の発表が予定されている。5月米卸売物価指数(PPI)や米新規失業保険申請件数などで、PPIは前月比での伸び鈍化が、失業保険申請件数は申請数減少がそれぞれ予想されている。強弱待まちまちの見方で方向感は出にくいかもしれないが、予想比での強弱の方向性がそろった場合に値動きが加速することも考えられるため、結果を注視したい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、5月1日高値157.99円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、12日NYタイム午後押し目156.12円。

(関口)
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