東京外国為替市場概況・17時 ドル円、上値重い

 14日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。17時時点では157.67円と15時時点(158.14円)と比べて47銭程度のドル安水準だった。日銀の金融政策発表後の買いが継続し、15時過ぎには一時158.26円と4月29日以来の高値を付けた。植田日銀総裁の記者会見が始まり、「国債買い入れ減額は相応の規模になる」と発言すると157.65円まで失速したものの、すぐに反発するなどしばらくは158円を挟んで推移した。
 ただ、日銀総裁がデータ次第ではあるものの、「7月会合での利上げの可能性」を示唆すると徐々に上値が重くなった。時間外の米10年債利回りが低下したことも嫌気され、17時過ぎには157.40円台まで下押しした。

 ユーロ円は失速。17時時点では168.82円と15時時点(169.69円)と比べて87銭程度のユーロ安水準だった。一時169.80円まで上値を伸ばしたが、日銀総裁の会見を受けて次第に売りが優勢に。ナイト・セッションの日経平均先物が300円下落したことも売りを促し、168.50円台まで下げ足を速めた。

 ユーロドルは弱含み。17時時点では1.0707ドルと15時時点(1.0730ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ安水準だった。独長期金利の低下も売り材料視され、一時1.0703ドルと5月2日以来の安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:156.86円 - 158.26円
ユーロドル:1.0703ドル - 1.0745ドル
ユーロ円:168.48円 - 169.80円


(越後)
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