ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下値堅い

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下値が堅い。24時時点では156.94円と22時時点(157.02円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。予想を下回る5月米卸売物価指数(PPI)を受けて一時156.59円まで下落したものの、すぐに持ち直した。一時は4.23%台まで低下した米10年債利回りが4.28%台まで低下幅を縮小するとドルを買い戻す動きが広がった。23時前には157.27円付近まで値を戻した。

 ユーロドルは戻りが鈍い。24時時点では1.0771ドルと22時時点(1.0793ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。米PPIの下振れを受けて一時1.0816ドル付近まで上げたものの、欧州の政局不安などを背景にユーロ売り・ドル買いが優勢になると失速。24時前に一時1.0763ドルと日通し安値を更新した。
 なお、仏政局不安を手掛かりにした仏国債の下落が続く中、独・仏の10年債利回り格差は2017年以来の幅まで拡大した。また、欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数は一時1.8%超下落した。

 ユーロ円はさえない。24時時点では169.05円と22時時点(169.48円)と比べて43銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの失速につれた売りが出たほか、欧州株相場の下落に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると一時168.90円と本日安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.59円 - 157.31円
ユーロドル:1.0763ドル - 1.0816ドル
ユーロ円:168.90円 - 170.14円


(中村)
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