ロンドン為替見通し=ECB高官発言に留意も、欧州政局不安によるリスク回避が重し

 ロンドンタイムは、欧州中央銀行(ECB)高官の発言内容に注目することになる。17時からのレーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストの講演では、「必要な限り、政策金利は十分に引き締め姿勢を維持する」と述べていた同氏が、「確実性が後退するまで追加利下げを待つべき」との考えを改めて述べることになるか。

 18時から講演を行うラガルドECB総裁もこれまで「金利は必ずしも直線的に低下するわけではない」と、拙速な追加利下げに否定的な考えを示している。20時30分からのデギンドスECB副総裁も「十分に慎重にかつゆっくりと動かなければならない」と、政策金利の変更過程について述べていた。

 ただ、利下げペースがさほど早まらなくとも、30日に仏下院選挙を控えるなか、欧州政局不安によるリスク回避が重しになりそう。ユーロは重く推移しやすいだろう。


想定レンジ上限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0785ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:4月16日安値1.0601ドル。

(関口)
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