ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下げ渋り

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下げ渋り。24時時点では161.44円と22時時点(161.51円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.40%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時161.27円と日通し安値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「予想外の労働市場の軟化は行動のきっかけになり得る」「物価はディスインフレ傾向再開を示すようになった」と述べたことも相場の重し。
 ただ、5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が814.0万件と予想の791.0万件を上回ると、買い戻しが優勢に。23時過ぎには161.62円付近まで下値を切り上げた。

 ユーロドルは24時時点では1.0743ドルと22時時点(1.0731ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0747ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0776ドルが目先レジスタンスとして働くと伸び悩んだ。良好な米雇用指標も相場の重し。
 もっとも、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけては再び強含んだ。

 ユーロ円は小高い。24時時点では173.43円と22時時点(173.33円)と比べて10銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかったが、ロンドン・フィキシングにかけては強含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:161.27円 - 161.74円
ユーロドル:1.0710ドル - 1.0747ドル
ユーロ円:173.09円 - 173.60円


(中村)
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