東京外国為替市場概況・8時 ユーロドル、売り先行

 8日の東京外国為替市場でユーロドルは売り先行。8時時点では1.0824ドルとニューヨーク市場の終値(1.0840ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。仏総選挙の決選投票で左派の政党連合「新人民戦線(NFP)」が議会の最大勢力になる見通しとなり、第1回投票で首位だった極右政党「国民連合(RN)」が第3党に留まることになった。単独過半数を獲得した政党がいない、いわゆるハングパーラメント状態となることがほぼ確実視されたことで政局不安が意識され、一時1.0802ドルと先週末安値の1.0804ドルを下抜けた。一方、節目の1.0800ドルを前にショートカバーが入るなど、一巡後は下げ渋っている。

 ユーロ円も売り先行。8時時点では174.01円とニューヨーク市場の終値(174.21円)と比べて20銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下落につれる形で早朝取引では一時173.65円まで値を下げた。ただ、東京勢が参入するにつれて買い戻しが入り174円台を回復している。

 ドル円は8時時点では160.76円とニューヨーク市場の終値(160.75円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。早朝のオセアニア市場では160円台後半で動意が薄い。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:160.67円 - 160.83円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0833ドル
ユーロ円:173.65円 - 174.13円


(越後)
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