ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、強含み

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は強含み。24時時点では161.36円と22時時点(161.13円)と比べて23銭程度のドル高水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会の議会証言で「最近のインフレデータは2%目標への穏やかな進展を示唆」「より良いデータが増えればインフレに対する確信が強まるだろう」「インフレが持続的に2%に向かうという確信をさらに高めるまで利下げは適切ではない」などの見解を示した。
 米10年債利回りは証言内容が伝わると4.27%台まで低下した後に4.31%台まで上昇。ドル円も160.91円付近まで下落する場面があったが、次第に円売り・ドル買い方向へと傾き、一時161.42円と日通し高値をつけた。

 ユーロドルは神経質な値動き。24時時点では1.0815ドルと22時時点(1.0816ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。1.28ドル台前半での神経質な値動きが続いたが、パウエルFRB議長の発言後には1.0810ドルまで本日安値を更新するなどやや上値の重さが目立った。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では174.52円と22時時点(174.27円)と比べて25銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれてクロス円が全般堅調に推移するなか、一時174.59円まで本日高値を更新した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:160.73円 - 161.42円
ユーロドル:1.0810ドル - 1.0833ドル
ユーロ円:174.02円 - 174.59円

(岩間)
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