ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、続落
5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は160.75円と前営業日NY終値(161.28円)と比べて53銭程度のドル安水準だった。ただ、NYの取引時間帯に限れば方向感に乏しい展開だった。米労働省が発表した6月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比20.6万人増と予想の19.0万人増を上回り、円売り・ドル買いが先行。一時161.00円付近まで上げた。
ただ、4月分と5月分が下方修正されたこともあってすぐに失速。失業率が4.1%と予想の4.0%より弱い内容となったことも相場の重しとなり、一時160.35円と日通し安値を更新した。なお、平均時給は前月比0.3%/前年比3.9%と市場予想に沿った結果となった。
根強い円先安観を背景に押し目買いが入ると、23時過ぎには161.33円付近まで強含んだが、東京時間に付けた日通し高値161.40円が目先レジスタンスとして意識されると再び下落。一時160.63円付近まで下押しした。市場では「米雇用統計は労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆するまちまちの結果となり、相場は売り買いが交錯。大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。
ユーロドルは7日続伸。終値は1.0840ドルと前営業日NY終値(1.0812ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準だった。6月米雇用統計が強弱入り混じる結果となったことを受けて、しばらくは1.08ドル台前半でのもみ合いが続いた。ただ、引けにかけては米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、4時30分過ぎに1.0843ドルと日通し高値を更新した。
ユーロ円は小幅ながら続落。終値は174.21円と前営業日NY終値(174.37円)と比べて16銭程度のユーロ安水準。ドル円が上昇したタイミングで前日の高値174.49円を上抜けて一時174.50円まで値を上げたものの、3日に付けたユーロ導入以来の高値174.52円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
本日の参考レンジ
ドル円:160.35円 - 161.40円
ユーロドル:1.0804ドル - 1.0843ドル
ユーロ円:173.72円 - 174.50円
(中村)
ただ、4月分と5月分が下方修正されたこともあってすぐに失速。失業率が4.1%と予想の4.0%より弱い内容となったことも相場の重しとなり、一時160.35円と日通し安値を更新した。なお、平均時給は前月比0.3%/前年比3.9%と市場予想に沿った結果となった。
根強い円先安観を背景に押し目買いが入ると、23時過ぎには161.33円付近まで強含んだが、東京時間に付けた日通し高値161.40円が目先レジスタンスとして意識されると再び下落。一時160.63円付近まで下押しした。市場では「米雇用統計は労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆するまちまちの結果となり、相場は売り買いが交錯。大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。
ユーロドルは7日続伸。終値は1.0840ドルと前営業日NY終値(1.0812ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準だった。6月米雇用統計が強弱入り混じる結果となったことを受けて、しばらくは1.08ドル台前半でのもみ合いが続いた。ただ、引けにかけては米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、4時30分過ぎに1.0843ドルと日通し高値を更新した。
ユーロ円は小幅ながら続落。終値は174.21円と前営業日NY終値(174.37円)と比べて16銭程度のユーロ安水準。ドル円が上昇したタイミングで前日の高値174.49円を上抜けて一時174.50円まで値を上げたものの、3日に付けたユーロ導入以来の高値174.52円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
本日の参考レンジ
ドル円:160.35円 - 161.40円
ユーロドル:1.0804ドル - 1.0843ドル
ユーロ円:173.72円 - 174.50円
(中村)