ニューヨーク外国為替市場概況・4日 ドル円、反落

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は161.28円と前営業日NY終値(161.69円)と比べて41銭程度のドル安水準だった。前日のさえない米経済指標を受けて米利下げ観測が高まると、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。20時過ぎに一時160.95円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値160.78円が目先サポートとして働くと下げ渋った。取引終了間際には161.30円付近まで下値を切り上げた。
 もっとも、本日は米国市場が独立記念日の祝日で休場となったため、NY時間に限れば比較的狭いレンジでの値動きに終始した。明日5日発表の6月米雇用統計の結果を見極めたいとの雰囲気もあった。

 ユーロドルは6日続伸。終値は1.0812ドルと前営業日NY終値(1.0786ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ高水準だった。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0814ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.0817ドルを上抜けることは出来なかった。欧州勢が引けたあとは1.08ドル台前半で値動きが細った。
 なお、6月6日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨では「一部メンバーがインフレの根強さに警戒感を示した」との見解が示されたものの、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は7営業日ぶりに小反落。終値は174.37円と前営業日NY終値(174.42円)と比べて5銭程度のユーロ安水準。20時過ぎに一時173.80円と日通し安値を付けたものの、前日の安値173.42円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると174.40円付近まで下値を切り上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:160.95円 - 161.69円
ユーロドル:1.0784ドル - 1.0814ドル
ユーロ円:173.80円 - 174.49円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。