東京外国為替市場概況・12時 NZドル、急落

【※表記を一部訂正します。】

 10日の東京外国為替市場でNZドルは急落。NZ準備銀行(RBNZ)は市場予想通りに政策金利を5.50%に据え置いたが、「ヘッドライン・インフレ率は今年後半に1-3%の目標範囲内に戻ると予想」と発表したことがNZドルの重しになった。対円では年初来高値を目前とした99.02円を上値に98.14円へ、対ドルでは0.6075ドルまで下落が進んだ。
 一方、ハト派的なRBNZの姿勢と、豪準備銀行(RBA)との金融政策の方向性の違いが明確になったことで豪ドル高・NZドル安が進行。豪ドル/NZドルは昨年2月高値の1.1088NZドルを上抜け1.1092NZドルと、2022年10月以来の高値を付けた。

 ドル円は堅調。12時時点では161.50円とニューヨーク市場の終値(161.33円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。仲値の買い一巡後も高値圏を維持。昨日高値161.52円を上抜け、一時161.59円まで上昇した。

 ユーロ円も堅調。12時時点では174.69円とニューヨーク市場の終値(174.45円)と比べて24銭程度のユーロ高水準だった。ドル円同様に円売り優位で174.74円まで上昇。安寄りからプラス圏へ戻した日経平均株価の動向も支援となった。

 ユーロドルは12時時点では1.0817ドルとニューヨーク市場の終値(1.0813ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。主に円主導の相場展開となるなか限られたレンジの推移が続いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:161.26円 - 161.59円
ユーロドル:1.0811ドル - 1.0817ドル
ユーロ円:174.39円 - 174.74円

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。