NYマーケットダイジェスト・10日 株高・金利低下・円安
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=161.69円(前営業日比△0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=175.11円(△0.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0830ドル(△0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:39721.36ドル(△429.39ドル)
ナスダック総合株価指数:18647.45(△218.16)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.01%)
WTI原油先物8月限:1バレル=82.10ドル(△0.69ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2379.7ドル(△11.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数
前週比 ▲0.2% ▲2.6%
5月米卸売売上高
前月比 0.4% 0.2%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。欧米株価指数の上昇などを背景に投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行した。ダウ平均が440ドル超高まで上昇幅を拡大するなか、米10年債利回りがNY勢の参入後に低下幅を縮小したことも支えとなり、一時161.81円と日通し高値をつけた。
なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会で議会証言を行ったが、「インフレに関してさらなる確信が欲しい」など、前日とほぼ同様の見解を示したため、相場への影響は限定的だった。
・ポンドは堅調。ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員やマン英MPC委員からインフレ懸念が相次いで示されたことを受け、全般にポンド買いが強まった。ポンドドルは一時1.2849ドルまで上昇。ポンド円は円売りの流れに沿った面もあり、2008年以来の高値となる207.82円まで上値を伸ばした。短期金融市場では8月の英利下げ確率が50%未満まで低下する場面もあり、英金利先安観の後退がポンドを下支えしたようだ。
・ユーロ円は続伸。欧米株高を手掛かりにした円売り・ユーロ買いが進み、一時175.16円までユーロ導入来の高値を更新した。
・ユーロドルは3営業日ぶりに反発。取引時間終盤には株高を受けたリスクオンの流れに沿って1.0831ドルまで上昇する場面があったものの、総じて1.0820ドル台を中心とする狭いレンジ内推移に終始。本日の値幅はわずか0.0020ドル程度と限られた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では前日と同様に利下げ時期についての明言はなかったものの、内容自体はタカ派的なものではなく、議会証言を通過したことによる買い安心感が広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を連日で更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。明日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて持ち高調整の買いが入ったほか、米10年債入札が好調な結果だったことも相場を下支えした。
・原油先物相場は4営業日ぶりに反発。週明けから売られていた反動でこの日は買い戻しが先行。米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫では、原油・ガソリンともに一部で予想されていた以上の取り崩し幅となった。これを受けて82ドル半ばまで上値を伸ばす場面があった。
・金先物相場は続伸。NY序盤まで米長期金利が低下基調だったため、金利が付かない金の価値が相対的に高まった。米下院の委員会おけるパウエルFRB議長の証言を眺め、長期金利が一時上昇すると金相場は上値を切り下げたものの、前日からのプラス圏は維持して推移した。
(岩間)
ドル・円相場:1ドル=161.69円(前営業日比△0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=175.11円(△0.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0830ドル(△0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:39721.36ドル(△429.39ドル)
ナスダック総合株価指数:18647.45(△218.16)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.01%)
WTI原油先物8月限:1バレル=82.10ドル(△0.69ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2379.7ドル(△11.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数
前週比 ▲0.2% ▲2.6%
5月米卸売売上高
前月比 0.4% 0.2%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。欧米株価指数の上昇などを背景に投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行した。ダウ平均が440ドル超高まで上昇幅を拡大するなか、米10年債利回りがNY勢の参入後に低下幅を縮小したことも支えとなり、一時161.81円と日通し高値をつけた。
なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会で議会証言を行ったが、「インフレに関してさらなる確信が欲しい」など、前日とほぼ同様の見解を示したため、相場への影響は限定的だった。
・ポンドは堅調。ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員やマン英MPC委員からインフレ懸念が相次いで示されたことを受け、全般にポンド買いが強まった。ポンドドルは一時1.2849ドルまで上昇。ポンド円は円売りの流れに沿った面もあり、2008年以来の高値となる207.82円まで上値を伸ばした。短期金融市場では8月の英利下げ確率が50%未満まで低下する場面もあり、英金利先安観の後退がポンドを下支えしたようだ。
・ユーロ円は続伸。欧米株高を手掛かりにした円売り・ユーロ買いが進み、一時175.16円までユーロ導入来の高値を更新した。
・ユーロドルは3営業日ぶりに反発。取引時間終盤には株高を受けたリスクオンの流れに沿って1.0831ドルまで上昇する場面があったものの、総じて1.0820ドル台を中心とする狭いレンジ内推移に終始。本日の値幅はわずか0.0020ドル程度と限られた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では前日と同様に利下げ時期についての明言はなかったものの、内容自体はタカ派的なものではなく、議会証言を通過したことによる買い安心感が広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を連日で更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。明日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて持ち高調整の買いが入ったほか、米10年債入札が好調な結果だったことも相場を下支えした。
・原油先物相場は4営業日ぶりに反発。週明けから売られていた反動でこの日は買い戻しが先行。米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫では、原油・ガソリンともに一部で予想されていた以上の取り崩し幅となった。これを受けて82ドル半ばまで上値を伸ばす場面があった。
・金先物相場は続伸。NY序盤まで米長期金利が低下基調だったため、金利が付かない金の価値が相対的に高まった。米下院の委員会おけるパウエルFRB議長の証言を眺め、長期金利が一時上昇すると金相場は上値を切り下げたものの、前日からのプラス圏は維持して推移した。
(岩間)