NYマーケットダイジェスト・5日 株高・金利低下・ドル安
※ドル円の終値を訂正しました。
(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=160.75円(前営業日比▲0.53円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.21円(▲0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0840ドル(△0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:39375.87ドル(△67.87ドル)
ナスダック総合株価指数:18352.76(△164.46)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.08%)
WTI原油先物8月限:1バレル=83.16ドル(▲0.72ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2397.7ドル(△28.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米雇用統計
失業率 4.1% 4.0%
非農業部門雇用者数変化
20.6万人 21.8万人・改
平均時給
(前月比) 0.3% 0.4%
(前年比) 3.9% 4.1%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。ただ、NYの取引時間帯に限れば方向感に乏しい展開だった。米労働省が発表した6月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比20.6万人増と予想の19.0万人増を上回り、円売り・ドル買いが先行。一時161.00円付近まで上げた。
ただ、4月分と5月分が下方修正されたこともあってすぐに失速。失業率が4.1%と予想の4.0%より弱い内容となったことも相場の重しとなり、一時160.35円と日通し安値を更新した。なお、平均時給は前月比0.3%/前年比3.9%と市場予想に沿った結果となった。
根強い円先安観を背景に押し目買いが入ると、23時過ぎには161.33円付近まで強含んだが、東京時間に付けた日通し高値161.40円が目先レジスタンスとして意識されると再び下落。一時160.63円付近まで下押しした。市場では「米雇用統計は労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆するまちまちの結果となり、相場は売り買いが交錯。大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは7日続伸。6月米雇用統計が強弱入り混じる結果となったことを受けて、しばらくは1.08ドル台前半でのもみ合いが続いた。ただ、引けにかけては米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、4時30分過ぎに1.0843ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は小幅ながら続落。ドル円が上昇したタイミングで前日の高値174.49円を上抜けて一時174.50円まで値を上げたものの、3日に付けたユーロ導入以来の高値174.52円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。6月米雇用統計の結果が労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆する内容だったことから、株買いが優勢となった。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。6月米雇用統計が労働需給の緩和を示唆したと受け止められると、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が高まった。
・原油先物相場は反落。6月米雇用統計は強弱まちまちの結果となったものの、インフレ圧力が幾分鈍化したとの思惑から利下げ期待がくすぶり、一時ドル売りが強まった。ドル建ての原油先物は割安感から買いで反応したが、ドル安が小幅にとどまったこともあり、買いが一巡すると利益確定売りに押された。
・金先物相場は続伸。米6月雇用統計は強弱まちまちの結果となるも、米雇用市場の軟化の兆しを示唆する内容との見方も多く、利下げ期待から米長期金利が大幅低下し、金利を生まない金は買いが優勢となった。中心限月の清算値ペースでは1カ月半ぶりの高値をつけた。
(中村)
(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=160.75円(前営業日比▲0.53円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.21円(▲0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0840ドル(△0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:39375.87ドル(△67.87ドル)
ナスダック総合株価指数:18352.76(△164.46)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.08%)
WTI原油先物8月限:1バレル=83.16ドル(▲0.72ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2397.7ドル(△28.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米雇用統計
失業率 4.1% 4.0%
非農業部門雇用者数変化
20.6万人 21.8万人・改
平均時給
(前月比) 0.3% 0.4%
(前年比) 3.9% 4.1%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。ただ、NYの取引時間帯に限れば方向感に乏しい展開だった。米労働省が発表した6月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比20.6万人増と予想の19.0万人増を上回り、円売り・ドル買いが先行。一時161.00円付近まで上げた。
ただ、4月分と5月分が下方修正されたこともあってすぐに失速。失業率が4.1%と予想の4.0%より弱い内容となったことも相場の重しとなり、一時160.35円と日通し安値を更新した。なお、平均時給は前月比0.3%/前年比3.9%と市場予想に沿った結果となった。
根強い円先安観を背景に押し目買いが入ると、23時過ぎには161.33円付近まで強含んだが、東京時間に付けた日通し高値161.40円が目先レジスタンスとして意識されると再び下落。一時160.63円付近まで下押しした。市場では「米雇用統計は労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆するまちまちの結果となり、相場は売り買いが交錯。大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは7日続伸。6月米雇用統計が強弱入り混じる結果となったことを受けて、しばらくは1.08ドル台前半でのもみ合いが続いた。ただ、引けにかけては米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、4時30分過ぎに1.0843ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は小幅ながら続落。ドル円が上昇したタイミングで前日の高値174.49円を上抜けて一時174.50円まで値を上げたものの、3日に付けたユーロ導入以来の高値174.52円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。6月米雇用統計の結果が労働市場の底堅さとインフレ圧力が幾分鈍化したことを示唆する内容だったことから、株買いが優勢となった。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。6月米雇用統計が労働需給の緩和を示唆したと受け止められると、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が高まった。
・原油先物相場は反落。6月米雇用統計は強弱まちまちの結果となったものの、インフレ圧力が幾分鈍化したとの思惑から利下げ期待がくすぶり、一時ドル売りが強まった。ドル建ての原油先物は割安感から買いで反応したが、ドル安が小幅にとどまったこともあり、買いが一巡すると利益確定売りに押された。
・金先物相場は続伸。米6月雇用統計は強弱まちまちの結果となるも、米雇用市場の軟化の兆しを示唆する内容との見方も多く、利下げ期待から米長期金利が大幅低下し、金利を生まない金は買いが優勢となった。中心限月の清算値ペースでは1カ月半ぶりの高値をつけた。
(中村)