NYマーケットダイジェスト・28日 株安・金利上昇・円安
(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=160.88円(前営業日比△0.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.39円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0713ドル(△0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:39118.86ドル(▲45.20ドル)
ナスダック総合株価指数:17732.61(▲126.07)
10年物米国債利回り:4.39%(△0.11%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.54ドル(▲0.20ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2339.6ドル(△3.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米個人所得
(前月比) 0.5% 0.3%
5月米個人消費支出(PCE)
(前月比) 0.2% 0.1%・改
5月PCEデフレーター
(前年比) 2.6% 2.7%
5月PCEコアデフレーター
(前月比) 0.0% 0.3%
(前年比) 2.6% 2.7%
6月米シカゴ購買部協会景気指数
47.4 35.4
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
68.2 65.6
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反発。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想に沿う形で鈍化したことが分かると、全般ドル売りが先行。前日の安値160.29円を下抜けて一時160.26円まで値を下げた。東京市場で一時161.27円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けたあとだけに、利益確定目的の売りも出やすかった。
ただ、その後発表された6月米シカゴ購買部協会景気指数や6月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回ったことが伝わると買い戻しが優勢に。市場では「月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが観測された」との声も聞かれ、160.96円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。米インフレ再加速への懸念が後退すると米10年債利回りが一時は4.25%台まで低下。ユーロ買い・ドル売りが先行した。
ただ、米10年債利回りが4.40%台まで一転上昇するとユーロ売り・ドル買いが出て1.06ドル台後半まで下押しした。
もっとも、月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると持ち直した。2時過ぎには一時1.0725ドルと本日高値を更新した。
・ユーロ円は3日続伸。ドル円が下落した影響で22時30分前に一時171.45円と日通し安値を付けたものの、前日の安値171.39円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ドル円の持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いも出て、一時172.45円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだ円売りのフローも観測された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。5月PCE物価指数が市場予想通り鈍化したことが分かると幅広い銘柄に買いが先行し一時270ドル超上昇した。ただ、月末と四半期末が重なる中、機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う売りが観測されると一転下落した。決算内容が嫌気されたナイキが急落したことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。5月PCE物価指数が市場予想通り鈍化したことが分かると買いが先行したものの、そのあとは一転売りが優勢となった。前日の米大統領選候補者討論会で、共和党のトランプ前大統領が優勢だったとの見方から、「米政府の財政拡張に対する懸念が売りを誘った」との指摘があった。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した月報でガソリン需要が2月以来の水準に低下したことが伝わると、需要期待が後退する形で売りが強まった。
・金先物相場は小幅に続伸。5月PCE物価指数は予想通り減速し、ドル売りが強まったが一時的だったため、金相場への影響は限られた。週末とあって様子見ムードが広がったことも値動きを鈍くした面があった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=160.88円(前営業日比△0.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.39円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0713ドル(△0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:39118.86ドル(▲45.20ドル)
ナスダック総合株価指数:17732.61(▲126.07)
10年物米国債利回り:4.39%(△0.11%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.54ドル(▲0.20ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2339.6ドル(△3.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米個人所得
(前月比) 0.5% 0.3%
5月米個人消費支出(PCE)
(前月比) 0.2% 0.1%・改
5月PCEデフレーター
(前年比) 2.6% 2.7%
5月PCEコアデフレーター
(前月比) 0.0% 0.3%
(前年比) 2.6% 2.7%
6月米シカゴ購買部協会景気指数
47.4 35.4
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
68.2 65.6
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反発。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想に沿う形で鈍化したことが分かると、全般ドル売りが先行。前日の安値160.29円を下抜けて一時160.26円まで値を下げた。東京市場で一時161.27円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けたあとだけに、利益確定目的の売りも出やすかった。
ただ、その後発表された6月米シカゴ購買部協会景気指数や6月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を上回ったことが伝わると買い戻しが優勢に。市場では「月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが観測された」との声も聞かれ、160.96円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。米インフレ再加速への懸念が後退すると米10年債利回りが一時は4.25%台まで低下。ユーロ買い・ドル売りが先行した。
ただ、米10年債利回りが4.40%台まで一転上昇するとユーロ売り・ドル買いが出て1.06ドル台後半まで下押しした。
もっとも、月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると持ち直した。2時過ぎには一時1.0725ドルと本日高値を更新した。
・ユーロ円は3日続伸。ドル円が下落した影響で22時30分前に一時171.45円と日通し安値を付けたものの、前日の安値171.39円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ドル円の持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いも出て、一時172.45円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだ円売りのフローも観測された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。5月PCE物価指数が市場予想通り鈍化したことが分かると幅広い銘柄に買いが先行し一時270ドル超上昇した。ただ、月末と四半期末が重なる中、機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う売りが観測されると一転下落した。決算内容が嫌気されたナイキが急落したことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。5月PCE物価指数が市場予想通り鈍化したことが分かると買いが先行したものの、そのあとは一転売りが優勢となった。前日の米大統領選候補者討論会で、共和党のトランプ前大統領が優勢だったとの見方から、「米政府の財政拡張に対する懸念が売りを誘った」との指摘があった。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した月報でガソリン需要が2月以来の水準に低下したことが伝わると、需要期待が後退する形で売りが強まった。
・金先物相場は小幅に続伸。5月PCE物価指数は予想通り減速し、ドル売りが強まったが一時的だったため、金相場への影響は限られた。週末とあって様子見ムードが広がったことも値動きを鈍くした面があった。
(中村)