NYマーケットダイジェスト・27日 株高・金利低下・ドル安
(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=160.76円(前営業日比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.08円(△0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0704ドル(△0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:39164.06ドル(△36.26ドル)
ナスダック総合株価指数:17858.68(△53.52)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.05%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.74ドル(△0.84ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2336.6ドル(△23.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1-3月期米国内総生産(GDP)確定値
(前期比年率) 1.4% 1.3%
個人消費確定値
(前期比年率) 1.5% 2.0%
コアPCE確定値
(前期比年率) 3.7% 3.6%
5月米卸売在庫
(前月比) 0.6% 0.2%・改
5月米耐久財受注額
(前月比) 0.1% 0.2%・改
輸送用機器を除く
(前月比) ▲0.1% 0.4%
前週分の米新規失業保険申請件数
23.3万件 23.9万件・改
5月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
(前月比) ▲2.1% ▲7.7%
(前年比) ▲6.6% ▲0.8%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。米長期金利の低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時1.0726ドルと日通し高値を付けた。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数の発表を明日28日に控えて、買いの勢いは長続きしなかった。フランス下院選の初回投票日が近づく中、欧州の政治情勢を巡る不透明感も意識されて1.0700ドル付近まで下押しする場面があった。
なお、この日発表の1-3月期米国内総生産(GDP)確定値や5月米耐久財受注額、前週分の米新規失業保険申請件数などは予想より強い内容となったものの、相場の反応は限られた。
・ドル円は3日ぶりに小反落。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが先行すると、22時前に一時160.29円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。円の先安観を背景に全般円売りが出やすい地合いだった。5時前には160.82円まで上昇し、前日に付けた1986年12月以来約37年半ぶりの高値160.87円に迫った。
・ユーロ円は続伸。円の先安観を背景に全般円売りが優勢になると、23時前に一時172.17円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。ただ、新規材料に乏しい中、NY午後に入ると徐々に値動きが細った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続伸。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことが相場の支援材料となった。半面、FRBが利下げを慎重に判断するとの見方は根強く、下げに転じる場面もあった。明日発表の5月PCE物価指数を見極めたいとの雰囲気が強い中、相場は方向感が出にくい地合いとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。今週実施された2年債と5年債の入札結果が好感される中、本日の7年債入札も堅調だったことから、買いが入りやすかった。市場では「月末・期末が近づく中、機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続伸。イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派との交戦が激化するなど、地政学リスクの高まりから買いが優勢となった。
・金先物相場は3日ぶりに反発。米長期金利の低下を背景に金利を生まない金に買いが入った。NY序盤に対ユーロなどでドル売りが進んだこともドル建てで取引される金の買いを誘った面もあった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=160.76円(前営業日比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.08円(△0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0704ドル(△0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:39164.06ドル(△36.26ドル)
ナスダック総合株価指数:17858.68(△53.52)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.05%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.74ドル(△0.84ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2336.6ドル(△23.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1-3月期米国内総生産(GDP)確定値
(前期比年率) 1.4% 1.3%
個人消費確定値
(前期比年率) 1.5% 2.0%
コアPCE確定値
(前期比年率) 3.7% 3.6%
5月米卸売在庫
(前月比) 0.6% 0.2%・改
5月米耐久財受注額
(前月比) 0.1% 0.2%・改
輸送用機器を除く
(前月比) ▲0.1% 0.4%
前週分の米新規失業保険申請件数
23.3万件 23.9万件・改
5月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
(前月比) ▲2.1% ▲7.7%
(前年比) ▲6.6% ▲0.8%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。米長期金利の低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時1.0726ドルと日通し高値を付けた。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する5月個人消費支出(PCE)物価指数の発表を明日28日に控えて、買いの勢いは長続きしなかった。フランス下院選の初回投票日が近づく中、欧州の政治情勢を巡る不透明感も意識されて1.0700ドル付近まで下押しする場面があった。
なお、この日発表の1-3月期米国内総生産(GDP)確定値や5月米耐久財受注額、前週分の米新規失業保険申請件数などは予想より強い内容となったものの、相場の反応は限られた。
・ドル円は3日ぶりに小反落。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが先行すると、22時前に一時160.29円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。円の先安観を背景に全般円売りが出やすい地合いだった。5時前には160.82円まで上昇し、前日に付けた1986年12月以来約37年半ぶりの高値160.87円に迫った。
・ユーロ円は続伸。円の先安観を背景に全般円売りが優勢になると、23時前に一時172.17円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。ただ、新規材料に乏しい中、NY午後に入ると徐々に値動きが細った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続伸。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことが相場の支援材料となった。半面、FRBが利下げを慎重に判断するとの見方は根強く、下げに転じる場面もあった。明日発表の5月PCE物価指数を見極めたいとの雰囲気が強い中、相場は方向感が出にくい地合いとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。今週実施された2年債と5年債の入札結果が好感される中、本日の7年債入札も堅調だったことから、買いが入りやすかった。市場では「月末・期末が近づく中、機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続伸。イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派との交戦が激化するなど、地政学リスクの高まりから買いが優勢となった。
・金先物相場は3日ぶりに反発。米長期金利の低下を背景に金利を生まない金に買いが入った。NY序盤に対ユーロなどでドル売りが進んだこともドル建てで取引される金の買いを誘った面もあった。
(中村)