NYマーケットダイジェスト・26日 株高・金利上昇・円安・ドル高
(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=160.81円(前営業日比△1.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=171.75円(△0.65円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0681ドル(▲0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:39127.80ドル(△15.64ドル)
ナスダック総合株価指数:17805.16(△87.51)
10年物米国債利回り:4.33%(△0.08%)
WTI原油先物8月限:1バレル=80.90ドル(△0.07ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2313.2ドル(▲17.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 0.8% 0.9%
5月米新築住宅販売件数
(前月比) ▲11.3% 2.0%・改
(件数) 61.9万件 69.8万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。円の先安観を背景に全般円売りが先行すると、レジスタンスとして意識されていた4月29日の高値160.17円や1990年4月17日の高値160.20円を上抜けて、22時過ぎに一時160.41円まで値を上げた。市場では「本邦貿易赤字など構造的な円売り要因は早期に解消されず、当面は円安・ドル高基調が続くだろう」との声が聞かれた。
神田財務官が「為替の足もとの動きは急激」「行き過ぎた動きには必要な対応をとっていく」「高い警戒感を持って市場の動向を注視している」と述べ、足もとの円安進行をけん制すると160.02円付近まで下げたものの、下押しは限定的。このところ、米連邦準備理事会(FRB)高官らが利下げに慎重な考えを示す中、米長期金利の上昇に伴うドル買いも出て、取引終了間際には一時160.87円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。
・ユーロドルは続落。FRBが利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、米長期金利の上昇に伴うドル買いが先行。22時30分過ぎに一時1.0666ドルと5月1日以来の安値を付けた。
ただ、同日安値の1.0650ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。ユーロ円の上昇につれた買いも入り1.0696ドル付近まで下値を切り上げる場面があった。
なお、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストは講演で「基本シナリオが維持されるのであれば、追加利下げはあるだろう」と述べたほか、カザークス・ラトビア中銀総裁は「金融緩和を急ぐ必要はない」「利下げは一歩ずつ進めてゆく」などと話した。
・ユーロ円は反発。円の先安観を背景に全般円売りが優勢になると、レジスタンスとして意識されていた4月29日の高値171.56円を上抜けて上昇が加速。取引終了間際に一時171.80円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。FRBが利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、売りが先行したものの、一巡後は買い戻しが優勢に。アマゾン・ドット・コムやアップルなどハイテク株が買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。FRBが利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、この日も売りが継続した。外国為替市場で円安・ドル高が進む中、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっており、市場では「介入資金を捻出するために米国債の売却に動くとの観測が浮上している」との指摘もあった。
・原油先物相場はほぼ横ばい。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油の在庫が大幅な積み増しとなったことが売り材料視された。一方で一巡後はショートカバーが入りプラス圏を回復するなど、方向感が定まらなかった。
・金先物相場は続落。米早期利下げ観測の後退から金利を生まない金には売りが集中した。全般ドル高が進んだことも相場の重しとなった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=160.81円(前営業日比△1.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=171.75円(△0.65円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0681ドル(▲0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:39127.80ドル(△15.64ドル)
ナスダック総合株価指数:17805.16(△87.51)
10年物米国債利回り:4.33%(△0.08%)
WTI原油先物8月限:1バレル=80.90ドル(△0.07ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2313.2ドル(▲17.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 0.8% 0.9%
5月米新築住宅販売件数
(前月比) ▲11.3% 2.0%・改
(件数) 61.9万件 69.8万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。円の先安観を背景に全般円売りが先行すると、レジスタンスとして意識されていた4月29日の高値160.17円や1990年4月17日の高値160.20円を上抜けて、22時過ぎに一時160.41円まで値を上げた。市場では「本邦貿易赤字など構造的な円売り要因は早期に解消されず、当面は円安・ドル高基調が続くだろう」との声が聞かれた。
神田財務官が「為替の足もとの動きは急激」「行き過ぎた動きには必要な対応をとっていく」「高い警戒感を持って市場の動向を注視している」と述べ、足もとの円安進行をけん制すると160.02円付近まで下げたものの、下押しは限定的。このところ、米連邦準備理事会(FRB)高官らが利下げに慎重な考えを示す中、米長期金利の上昇に伴うドル買いも出て、取引終了間際には一時160.87円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。
・ユーロドルは続落。FRBが利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、米長期金利の上昇に伴うドル買いが先行。22時30分過ぎに一時1.0666ドルと5月1日以来の安値を付けた。
ただ、同日安値の1.0650ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。ユーロ円の上昇につれた買いも入り1.0696ドル付近まで下値を切り上げる場面があった。
なお、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストは講演で「基本シナリオが維持されるのであれば、追加利下げはあるだろう」と述べたほか、カザークス・ラトビア中銀総裁は「金融緩和を急ぐ必要はない」「利下げは一歩ずつ進めてゆく」などと話した。
・ユーロ円は反発。円の先安観を背景に全般円売りが優勢になると、レジスタンスとして意識されていた4月29日の高値171.56円を上抜けて上昇が加速。取引終了間際に一時171.80円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。FRBが利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、売りが先行したものの、一巡後は買い戻しが優勢に。アマゾン・ドット・コムやアップルなどハイテク株が買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。FRBが利下げを慎重に判断するとの見方が広がる中、この日も売りが継続した。外国為替市場で円安・ドル高が進む中、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっており、市場では「介入資金を捻出するために米国債の売却に動くとの観測が浮上している」との指摘もあった。
・原油先物相場はほぼ横ばい。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油の在庫が大幅な積み増しとなったことが売り材料視された。一方で一巡後はショートカバーが入りプラス圏を回復するなど、方向感が定まらなかった。
・金先物相場は続落。米早期利下げ観測の後退から金利を生まない金には売りが集中した。全般ドル高が進んだことも相場の重しとなった。
(中村)