NYマーケットダイジェスト・1日 株高・金利上昇・ドル底堅い
(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=161.46円(前営業日比△0.58円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=173.40円(△1.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0740ドル(△0.0027ドル)
ダウ工業株30種平均:39169.52ドル(△50.66ドル)
ナスダック総合株価指数:17879.30(△146.70)
10年物米国債利回り:4.46%(△0.07%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.54ドル(▲0.20ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2338.9ドル(▲0.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米製造業PMI改定値
51.6 51.7
5月米建設支出
(前月比) ▲0.1% 0.3%・改
6月米ISM製造業景気指数
48.5 48.7
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.49%台まで上昇すると円売り・ドル買いが優勢となった。23時発表の6月米ISM製造業景況指数が48.5と予想の49.2を下回ったことが伝わると一時161.01円付近まで下押ししたものの、反応は限定的。24時過ぎには一時161.73円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、月初や期初に絡んだドル買いが入った」との指摘もあった。
フィキシング通過後は若干伸び悩んだものの、下押しは161.41円付近にとどまった。
・ユーロドルは3日続伸。週末に実施された仏下院選における初回投票の得票率などが伝わるにつれて投資家のリスク回避姿勢が和らぐと全般ユーロ買いが進行。欧州序盤には一時1.0776ドルまで値を上げた。
ただ、NY市場では上値の重さが目立った。6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことを受けて一時1.0768ドル付近まで強含んだものの、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.0720ドル付近まで下押しした。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はECBフォーラムで「インフレ率が目標を上回るリスクが過ぎ去ったと確信できる十分なデータを集めるには時間がかかる」と述べ、追加利下げを急がない姿勢を示した。
・ユーロ円は4日続伸。欧州の政局不安が和らぐと投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。22時30分前には一時173.67円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。買い一巡後はやや伸び悩んだものの、下押しは173.23円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。欧州の政局不安が後退すると投資家のリスク志向が改善し買いが優勢となった。指数は一時310ドル超上昇した。ただ、米長期金利の上昇が相場の重しになると下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、史上最高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。仏政治情勢への懸念が和らぐと欧州債相場が下落。米国債にも売りが波及した。6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことを受けて買いが強まる場面もあったが、反応は限定的だった。
・原油先物相場は大幅反発。北半球でドライブシーズンが本格化するなど夏場の旺盛な燃料需要への期待や主要産油国による供給削減などを背景に堅調な動きとなった。また、イスラエルとイスラム教シーア派組織の交戦激化で地政学リスクへの警戒感も引き続き相場の支えとなった。
・金先物相場は3日ぶりに小反落。ショートカバーの買いが先行するも、米長期金利の大幅上昇を受けた売りが入り、小幅安で取引を終えた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=161.46円(前営業日比△0.58円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=173.40円(△1.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0740ドル(△0.0027ドル)
ダウ工業株30種平均:39169.52ドル(△50.66ドル)
ナスダック総合株価指数:17879.30(△146.70)
10年物米国債利回り:4.46%(△0.07%)
WTI原油先物8月限:1バレル=81.54ドル(▲0.20ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2338.9ドル(▲0.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米製造業PMI改定値
51.6 51.7
5月米建設支出
(前月比) ▲0.1% 0.3%・改
6月米ISM製造業景気指数
48.5 48.7
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.49%台まで上昇すると円売り・ドル買いが優勢となった。23時発表の6月米ISM製造業景況指数が48.5と予想の49.2を下回ったことが伝わると一時161.01円付近まで下押ししたものの、反応は限定的。24時過ぎには一時161.73円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けて、月初や期初に絡んだドル買いが入った」との指摘もあった。
フィキシング通過後は若干伸び悩んだものの、下押しは161.41円付近にとどまった。
・ユーロドルは3日続伸。週末に実施された仏下院選における初回投票の得票率などが伝わるにつれて投資家のリスク回避姿勢が和らぐと全般ユーロ買いが進行。欧州序盤には一時1.0776ドルまで値を上げた。
ただ、NY市場では上値の重さが目立った。6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことを受けて一時1.0768ドル付近まで強含んだものの、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.0720ドル付近まで下押しした。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はECBフォーラムで「インフレ率が目標を上回るリスクが過ぎ去ったと確信できる十分なデータを集めるには時間がかかる」と述べ、追加利下げを急がない姿勢を示した。
・ユーロ円は4日続伸。欧州の政局不安が和らぐと投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。22時30分前には一時173.67円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。買い一巡後はやや伸び悩んだものの、下押しは173.23円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。欧州の政局不安が後退すると投資家のリスク志向が改善し買いが優勢となった。指数は一時310ドル超上昇した。ただ、米長期金利の上昇が相場の重しになると下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、史上最高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。仏政治情勢への懸念が和らぐと欧州債相場が下落。米国債にも売りが波及した。6月米ISM製造業景況指数が予想を下回ったことを受けて買いが強まる場面もあったが、反応は限定的だった。
・原油先物相場は大幅反発。北半球でドライブシーズンが本格化するなど夏場の旺盛な燃料需要への期待や主要産油国による供給削減などを背景に堅調な動きとなった。また、イスラエルとイスラム教シーア派組織の交戦激化で地政学リスクへの警戒感も引き続き相場の支えとなった。
・金先物相場は3日ぶりに小反落。ショートカバーの買いが先行するも、米長期金利の大幅上昇を受けた売りが入り、小幅安で取引を終えた。
(中村)