NYマーケットダイジェスト・3日 ナスダック最高値・金利低下・円安
(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=161.69円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.42円(△0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0786ドル(△0.0041ドル)
ダウ工業株30種平均:39308.00ドル(▲23.85ドル)
ナスダック総合株価指数:18188.30(△159.54)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.07%)
WTI原油先物8月限:1バレル=83.88ドル(△1.07ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2369.4ドル(△36.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月ADP全米雇用報告
15.0万人 15.7万人・改
5月米貿易収支
751億ドルの赤字 745億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数
23.8万件 23.4万件・改
6月米サービス部門PMI改定値
55.3 55.1
6月米総合PMI改定値
54.8 54.6
5月米製造業新規受注
(前月比) ▲0.5% 0.4%・改
6月米ISM非製造業指数
48.8 53.8
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが先行すると、20時過ぎに一時161.95円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。
ただ、その後発表の6月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となり、労働需給の緩和が示唆されると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢に。6月米ISM非製造業指数が予想を大幅に下回り、5月米製造業新規受注が予想に反して減少したこともドル売りを促し、23時過ぎには160.78円と日通し安値を更新した。
もっとも、1日の安値160.63円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。円の先安観を背景に円売りが出やすい面もあり、5時過ぎには161.75円付近まで持ち直した。
なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した6月11日-12日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「利下げへの確信得るための追加情報を待っている」「多くの当局者は経済成長の漸進的冷え込みを認識」「当局者はインフレ目標へのさらなる緩やかな進展を認識」との見解が示された。
・ユーロドルは5日続伸。低調な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。23時30分前に一時1.0817ドルと6月12日以来の高値を付けた。ただ、同日の高値1.0852ドルが目先レジスタンスとして意識されると1.0778ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は6日続伸。欧州の政局不安が和らぐ中、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが進行。23時前に一時174.52円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ドル円の下落につれた売りが出ると173.87円付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反落。低調な米経済指標が相次ぐと米利下げ期待が高まったほか、米長期金利が低下したため買いが先行した。ただ、明日4日の独立記念日の祝日を前に主力株の一角に持ち高調整目的の売りが出ると小幅ながら下げに転じた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。複数のアナリストが目標株価を引き上げたテスラが連日で大幅高となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。6月ADP全米雇用報告や6月米ISM非製造業指数など、この日発表の米経済指標が軒並み低調な内容だったことが分かると買いが優勢となった。なお、この日は独立記念日の前日で短縮取引だった。
・原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫が1215.7万バレルの取り崩しと予想より大幅に減少したことが材料視された。また、さえない米経済指標の結果を受けてドル売りが進み、ドル建ての原油に割安感が生じたことも買いを後押した。
・金先物相場は大幅反発。米経済指標がさえない結果が目立ち、米利下げ思惑を背景に米長期金利が大幅低下したことや、為替相場でドル安が進み、金先物は買いが優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=161.69円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.42円(△0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0786ドル(△0.0041ドル)
ダウ工業株30種平均:39308.00ドル(▲23.85ドル)
ナスダック総合株価指数:18188.30(△159.54)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.07%)
WTI原油先物8月限:1バレル=83.88ドル(△1.07ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2369.4ドル(△36.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月ADP全米雇用報告
15.0万人 15.7万人・改
5月米貿易収支
751億ドルの赤字 745億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数
23.8万件 23.4万件・改
6月米サービス部門PMI改定値
55.3 55.1
6月米総合PMI改定値
54.8 54.6
5月米製造業新規受注
(前月比) ▲0.5% 0.4%・改
6月米ISM非製造業指数
48.8 53.8
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが先行すると、20時過ぎに一時161.95円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。
ただ、その後発表の6月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となり、労働需給の緩和が示唆されると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢に。6月米ISM非製造業指数が予想を大幅に下回り、5月米製造業新規受注が予想に反して減少したこともドル売りを促し、23時過ぎには160.78円と日通し安値を更新した。
もっとも、1日の安値160.63円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。円の先安観を背景に円売りが出やすい面もあり、5時過ぎには161.75円付近まで持ち直した。
なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した6月11日-12日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「利下げへの確信得るための追加情報を待っている」「多くの当局者は経済成長の漸進的冷え込みを認識」「当局者はインフレ目標へのさらなる緩やかな進展を認識」との見解が示された。
・ユーロドルは5日続伸。低調な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。23時30分前に一時1.0817ドルと6月12日以来の高値を付けた。ただ、同日の高値1.0852ドルが目先レジスタンスとして意識されると1.0778ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は6日続伸。欧州の政局不安が和らぐ中、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが進行。23時前に一時174.52円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ドル円の下落につれた売りが出ると173.87円付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反落。低調な米経済指標が相次ぐと米利下げ期待が高まったほか、米長期金利が低下したため買いが先行した。ただ、明日4日の独立記念日の祝日を前に主力株の一角に持ち高調整目的の売りが出ると小幅ながら下げに転じた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。複数のアナリストが目標株価を引き上げたテスラが連日で大幅高となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。6月ADP全米雇用報告や6月米ISM非製造業指数など、この日発表の米経済指標が軒並み低調な内容だったことが分かると買いが優勢となった。なお、この日は独立記念日の前日で短縮取引だった。
・原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫が1215.7万バレルの取り崩しと予想より大幅に減少したことが材料視された。また、さえない米経済指標の結果を受けてドル売りが進み、ドル建ての原油に割安感が生じたことも買いを後押した。
・金先物相場は大幅反発。米経済指標がさえない結果が目立ち、米利下げ思惑を背景に米長期金利が大幅低下したことや、為替相場でドル安が進み、金先物は買いが優勢となった。
(中村)