12日香港株=続伸か、米利下げ観測が支え

 12日の香港市場は続伸か。11日発表の米6月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したことで、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げするとの期待が高まり、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。11日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.280%から4.212%に低下。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の73%から93%に上昇した。

 ただ、週明けに発表される中国の主要経済統計の結果を見極めたい投資家が積極的な売買を見送れば、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数の20日移動平均(11日終値時点で17912.64ポイント)が上値抵抗線として意識されそうだ。中国国家統計局が15日、2024年4-6月期の国内総生産(GDP)と6月の小売売上高、鉱工業生産、全国70都市不動産価格などを発表する予定。

 11日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が続伸した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は取引時間中の史上最高値を更新したものの、結局8営業日ぶりの大幅反落となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、英金融大手のHSBC(00005)や大型ネット株のアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、テンセント(00700)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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